日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第20回に登場するのは、モデルの未来リナさん。体調を崩したことがきっかけで地球や生き物に優しい生活に目覚めたと語る未来さんが、繰り返し使える布ナプキンを紹介。

【プロフィール】
未来リナさん
日本とスペインにルーツを持つモデル。3歳から続けているモデル業のかたわら、ライフスタイルクリエイターとして自分自身や物事を愛することの大切さを発信している。

竹素材を使った生理用布ナプキン

——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。

LELAMBUというブランドの、竹から作られた再利用可能な布ナプキンを紹介します。
以前は使い捨ての紙ナプキンを使っていましたが、ゴミの量や毎回買わなければいけないことが気になり、5〜6年ほど前から布ナプキンに切り替えています。初期費用はかかりますが、その分長く使えて毎回の費用は抑えられますし、何よりゴミが出ないことが魅力です。

——布ナプキンのなかでも、なぜLELAMBUをチョイスしたのですか?

竹から作られていることが一番の理由です。竹は成長が早く、サステナブルな資源として注目されています。捨てることがあっても生分解性で自然に還る素材なのが安心ですね。
敏感肌でかぶれやすいのがストレスに感じていたのですが、付け心地が良く、私の肌には合っていたようです。快適なので友人にもおすすめしています。

私なりのサステナビリティ

——そのほか、おすすめのアイテムや普段から取り入れているサステナブルなアクションはありますか?

100%オーガニック原料で作られたSHIINA organicのリップを愛用しています。オーガニック原料のみで作られているのに、付け心地は軽くて発色が良く、チークやアイシャドウとしても使えます。ミニサイズなので最後まで無駄なく使い切れるし、詰め替えが可能なのも嬉しいポイントです。

ライフスタイルブランドのO0u(オーゼロユー)は、すでにある資源を活かすことをポリシーにアップサイクルしていて、染料も廃棄される野菜や果物を利用していると聞いて感動しました。私は、アップルレザーのバッグを愛用しています。

自分が取り入れているアクションとしては、毎日のToDoリストを裏紙に書いたり、新しいものを買う際には中古品を買ったり。お野菜を洗ったお水は観葉植物にあげるなど、なるべく無駄をなくした生活ができるように工夫しています。

——こんな商品・サービスがあったらいいなと思うアイデアはありますか?

もっと量り売りのものが増えてほしいのと、いろんな分野でレンタルシステムが普及したらいいなと思います。洋服のレンタルやカーシェアなどはありますが、リサイクルショップのレンタルバージョンがあったら素敵ですね。

大量生産・大量消費は悪循環なので、すべてが“ジャスト”になればいいなと思います。無駄をなくすことは地球環境だけではなく、私たちの心や体にも作用してくれるからです。

——なるべくヴィーガンでサステナブルな生活を心がけているようですが、そのきっかけをお聞かせください。

10代の頃に摂食障害とうつ病を患い、人生に対する希望を失っていました。
ある日SNSで料理の写真に目が留まったんです。食欲がなかったのに、久しぶりに「おいしそう!」と体が求めるのを感じました。その料理がヴィーガン料理であることを知り、なぜヴィーガンという生活スタイルがあるのかを調べたのがきっかけです。

そして、普段の生活が地球や動物、そして私たちの健康にどのような影響を与えているのかを知り、衝撃を受けました。でもそこで「私にもできることがあるはず……」と生きる希望が湧いてきたんです。それからは心も生活も一変し、「今が人生で一番元気!」と言えるまでに回復しました。

——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?

「地球を愛そう」と言っても、自分の愛し方やケア方法がわからなければ、そういったことに向き合う余裕は生まれません。まずは自分に目を向けることが大切だと、実体験から感じます。

私は、地球をみんなの“ホーム”と捉えています。自分の家にゴミが落ちていたら拾いますよね? 地球に対しても同じ意識を持つことが大切だと思います。

「もったいない」は日本独自の素敵な言葉で、日本人には“もったいない精神”が受け継がれています。その感覚を大切にしてもらえたら、少しでも行動が変わってくるのではなないでしょうか。