Challengerは、ミドルシニア世代と呼ばれる全国の男女40〜69歳300名を対象とし、2024年上半期の資産運用に関する実態調査を実施し、結果を公表した。
■2024年1月から6月の期間で、新たに投資を始めたか
ミドルシニア世代と呼ばれる全国の男女40〜69歳のうち、現在資産運用や投資を行なっている人から300名を対象に資産運用について聞いたところ、2024年1月から6月までの期間で初めて資産運用を始めた人が43.3％いることがわかった。
政府が推奨する「貯蓄から投資へ」のシフトが抜本的に進んでいることや2024年1月よりスタートした新NISA制度の影響もあり、多くのメディアで「資産運用」や「投資」について目にする機会が多いことから、このような結果になったこと同社は考察している。
■現在実施している資産運用
現在実施している資産運用について聞いたところ、最も多いのは「株式投資」で62.3％となった。次いで、「NISA」54.7％、「投資信託」44.7％が上位となり、NISA制度についての注目度の高さがうかがえる結果に。
■2024年1月から6月の期間において、資産運用に関する自身の変化
2024年上半期の中で、自身の資産運用に関して変化があったと回答した人に、その内容について聞いたところ、「資産運用に充てる金額を増やした」30.3％が最も多くなった。
この結果から、新NISAの成長投資枠を活用し、資産形成における効率を上げる狙いを持つ人が多くいることがわかる。
そのほか、「情報収集する量を増やした」21.7％や「NISA制度を始めた」19.3％と回答した人も上位に。
現在ではTVやWebサイトをはじめ、各種SNSやユーチューブなどでも資産運用について解説を行う人が多くいることから、より情報収集がしやすい環境に変化しつつあることが結果からうかがえる。
■2024年1月から6月の期間において、資産運用に影響を受けたもの
2024年上半期の中で、自身の資産運用に影響を及ぼしたものについて聞いたところ、「為替の動向」46％が最も多い結果となった。
そのほか、「日本株価の上昇」39.7％、「物価の上昇」36.3％と上位になり、環境要因からの変化と合わせて、貯蓄から投資にまわす人が増加していることがわかった
【調査概要】
調査期間：2024年7月19日〜25日
調査手法：インターネット調査
調査地域：全国
調査対象：40歳〜69歳、男女
サンプル数：300人
調査会社：アイブリッジ
＜参考＞
Challenger『2024年上半期の資産運用に関する実態調査』