イケア・ジャパンは、イケア・ジャパンが2010年に制定した8月1日の「やっぱり家の日」に、産官学の協働で、2050年に向けた未来の家での平等について考える取り組み「Life at Home 2050」を本格始動した。
イケアは、社会の平等・公平は家庭から始まるという考えのもと、「イクオリティ」「ダイバーシティ」「インクルージョン」の推進に力を入れている。今回の取り組みでは、さまざまな企業やスウェーデン大使館、有識者と連携し、家での暮らし方や役割分担の平等について議論を深め、具体的なアクションにつなげていくという。
今年6月から3回にわたり実施されたワークショップでは、同取り組みに賛同するAn-Nahal、花王、パナソニック コネクト、Laere、ルートートの部門担当者や有識者が、企業や個人としてのジェンダー平等に関する見解や取り組みについて共有し、未来洞察を実施。
また、「やっぱり家の日」である8月1日に開催されたシンポジウムでは、ワークショップに参加した企業関係者や有識者とともに、家での平等に関する現状と課題を共有し、より良い未来に向けて議論を深めたとのことだ。
さらに、イケア・ジャパンは、「Life at Home 2050」に向けた目標を定めるにあたり、現在の平等な家での暮らし、職場、社会に対して日本人がどのように捉えているのか、2024年7月5日、6日の2日間で、Webアンケート調査を全国の20歳から60歳以上の男女計2,067名を対象に実施した。
■家での暮らしについて不満に感じている人の割合は、男性より女性が多い
家での快適さや満足度についてパートナーと同居している男女で比較すると、いずれの年代も女性のほうが不満に感じていることが分かった。特に仕事や家庭、その両方に追われている35-49歳の女性の多くが不満を抱いているという結果に。
■家での平等において、お互いへの思いやりや敬意がカギ
家での平等に満足を感じる理由は、男女ともに1番は「お互いに思いやり・敬意をもって接しているから」と全体の半数近く(42.3%)が回答。
その一方で、家での平等に不満を感じる理由としても、4人に1人(25%)が「お互いへの思いやり・敬意が足りていないから」と回答。また、満足はしていないが、理由が「わからない」という人も44%。
■家での平等に満足している日本人が多いが、職場や社会での平等はまだまだ満足していない
家と職場、社会での平等についての満足度について、家での平等に満足していると回答した人(「とても満足している」「やや満足している」の合計)は58.6%と半数以上に。しかし、職場、社会とマクロになるにしたがって、満足している人の割合が急激に減っている。
<参考>
イケア・ジャパン『現在の平等な家での暮らし、職場、社会に関するアンケート』