7割以上が夏のボーナスを支給されており、支給額は「20万円～40万円」が最多　使い道は「生活費の補填」が最多に

ベンナビ労働問題は、2024年夏のボーナスの支給とその使い道について、20歳〜59歳の男女5,000人を対象にアンケートを実施し、その結果を公表した。

■7割以上が夏のボーナスを支給されており20万円~40万円が最多

2024年夏のボーナスは支給されたか聞いたところ、58.2%が「支給された」、14.6%が「支給される予定」と回答し、全体の72.8%が夏のボーナスが支給されていることが分かった。

一方、7.1%の人は「ボーナス制度はあるが、今回は支給がなかった」と回答しており、会社の業績や個人の売上・成果などの事情からボーナスが支給されておらず、誰しもがボーナスを支給されるわけではないことが明らかに。

続いて、上記で「支給された」または「支給される予定」と回答した3,639人に対して、支給されたボーナス額はいくらだったか聞いたところ、「20万円〜40万円未満」と26%で最多に。

また、1.8%にあたる64人が「150万円以上」と回答しており、具体的な金額を聞いたところ、最高金額は「1,400万円」となった。

■ボーナスの使い道は生活費の補填と一部貯金が多く満足度はやや低い

続いて、夏のボーナスが支給された3,639人に対して、今回支給されたボーナス額に満足しているか聞いたところ、26.2%が「やや満足している」と回答し最多に。「とても満足している」と回答した人が9.5%であることから、35.7%は満足している傾向にあることが分かった。

一方で、満足度が低い傾向にある「やや満足していない」人が18%、「まったく満足していない」人が21.6%となり、合計は39.6%であることから、拮抗しているものの全体的な満足度はやや低い傾向に。

また、今回支給されたボーナスの主な使い道を聞いたところ、「生活費の補填」が1,580人で最多にとなり、次点では「（一部を）貯金」と回答していることから、堅実な一方で、消費に消極的な様子が伺える。

■約半数はボーナスのタイミングで退職・転職を考えた又は実行している

夏のボーナスが支給された3,639人に対して、これまでに、ボーナスの支給後に退職・転職を考えたことがあるか聞いたところ、「転職を考えたことはない」と回答した人は52.8%で、約半数はボーナスのタイミングでの退職・転職を考えたことがある、または実際に退職・転職をしていたことが明らかに。

次に、上記の質問で「ボーナス支給後に退職・転職をしたことがある」と回答した人の中から、無作為に選定した300人に対して、ボーナス支給のタイミングで、会社に退職・転職を申し出たのはいつだったか聞いたところ、32%が「ボーナス支給前」と回答し、68%はボーナス支給後に退職・転職を申し出たことが分かった。

■2割強がボーナス支給後の退職・転職でトラブルを経験している

実際に「ボーナス支給後に退職・転職をしたことがある」と回答した人の中から、無作為に選定した300人に対して、退職する際、ボーナス支給に関してトラブルになったか聞いたところ、22.7%が「ある」と回答。

約5人に1人がボーナス支給後の退職でトラブルを経験しているが、その内訳としては「嫌味を言われたり嫌がらせを受けた」の48.5%と、「ボーナスの分を給与から勝手に天引きされた」の41.2%が大部分を占める結果に。

【調査概要】
調査対象：20歳~59歳の男女5,000人
調査割合：20代（1,000人）、30代（1,500人）、40代（1,500人）、50代（1,000人）
調査方法：Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日：2024年7月16日

＜参考＞ベンナビ労働問題（アシロ）『「2024年夏のボーナスの支給と、その使い道」に関する調査』