世界有数のビジュアルコンテンツクリエイターおよびマーケットプレイスであるGetty Images（ゲッティイメージズ）は、商用的に安全な生成AIサービスおよびツールの最新モデルを発表した。
最新機能の強化により、生成速度は4枚の画像で約6秒と、従来モデルの2倍のスピードに。これにより、大幅にクリエイティブな可能性と効率性が上がり、高品質で細かな画像の作成が可能になるとしている。
最新モデルは、ビジュアルデザイン用の生成AIモデルのファウンドリである「NVIDIA Picasso」の一部である最先端のEdifyモデル基盤上に構築。
この基盤により、出力速度と品質の大幅な向上、ユーザープロンプトとの整合性が改善され、より長いプロンプト機能および4Kアップスケーリングが改善されたほか、モデルの微修正が可能になったとのことだ。
同アップデートの一環として、同社はAI修正機能も展開。顧客は生成されたAI画像と既存のクリエイティブライブラリーにある画像の両方を修正可能だという。これらの新機能により、ワンクリックで個々の要素を追加または変更、キャンバスの拡張、背景を削除することができるようになるとしている。
AI修正機能は現在iStockで利用可能で、近日中に同社でも利用可能になる予定だという。
さらに同社は、ファインチューニング機能をリリースしており、企業顧客が自社のブランド資産をゲッティイメージズの生成AIモデルに取り込むことで、第三者の知的財産権で保護された商標、ロゴ、その他の要素を排除した独自のモデルを構築できるようにしたという。
このモデルは、独占的なプレミアムコンテンツを含む同社の膨大なクリエイティブライブラリーのみから学習。
これにより「生成AI by Getty Images」と「iStockの生成AI」は、ライブラリやカスタムコンテンツソリューションとシームレスに連携し、エンドツーエンドのクリエイティブプロセス全体を向上させ、あらゆるニーズに適したビジュアルコンテンツを見つけることができるとのことだ。
■「生成AI by Getty Images」および「生成AI by iStock」の最新機能
・生成速度
画像生成速度は約6秒、従来モデルの2倍の性能に
・4K生成ディテール
高度なアップスケーリングと4K生成ディテールの向上により、生成画像のディテールと忠実度が向上
・プロンプト
より詳細なプロンプトをより高いレベルで表示することで、テキストプロンプトの内容により近い画像を生成。また、より複雑で長いプロンプトにも対応
・高度なカメラコントロール
ショットタイプや被写界深度を使用し、出力をより厳密にコントロール