キャリコムは、20代~30代の若手ビジネスパーソンを対象に「やりたいこと」と「仕事」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■20代~30代会社員の6割が、現在の会社・仕事に「満足している」とは言えない

現在の会社・仕事に満足しているか聞いたところ、「はい」が39.3%、「いいえ」が38.1%、「どちらでもない」が22.6%という結果に。「はい」と明言できている人は約4割で、6割の人は「満足している」とは言えないという事実が明らかになった。

現在の会社・仕事に満足しているか

■現在の会社・仕事を選んだ際に、最も重視したのは「待遇(給与や福利厚生など)」

次に、現在の会社・仕事を選んだ際に重視したのはどのようなものか聞いたところ、1位は「待遇(給与や福利厚生など)」で38.1%、続いて2位は「業務内容」で36.3%、3位は「特にない」で25.7%となった。

同結果から、「やりたいこと」よりも「待遇」を重視して会社・仕事選びをしている人の方が多いことが分かった。

現在の会社・仕事を選んだ際に重視したのはどのようなものか

■就職するにあたって「やりたいこと」が明確にあった人は約3割

就職するにあたってやりたいことが明確にあったかを聞いたところ、「なかった」と回答した人が70.7%で過半数を占める結果に。

前項の質問で会社・仕事を選ぶ上で「待遇」を最も重視するという結果が出ていたが、そもそも「やりたいこと」が就職を決める時点でない、という人が数多くいることが分かった。

就職するにあたってやりたいことが明確にあったか

■やりたいことが明確にある人は8割以上が「やりたいこと基準」で仕事選びをしている

また、前項の質問で「やりたいことが明確にあった」と回答した人に、やりたいことを基準にして仕事選びをしたかを聞いたところ、「基準にした」と回答した人が80.4%となった。

同結果から「やりたいこと」がある人に関しては、就職先や仕事選びにも「やりたいこと」を反映させている人が多数派であると分かった。

やりたいことを基準にして仕事選びをしたかを

■「やりたいこと基準」で仕事選びをした8割以上のが「やりたいこと」を一定程度、仕事にできている

続いて前項の質問で、「やりたいことを基準にして仕事選びをした」と回答した人に、やりたいことを現在仕事にできているかと聞いたところ、「ある程度できている」が最も多く50.0%、次いで「できている」が33.3%と続き、合計すると80%を上回る結果に。

「やりたいこと」を基準に仕事選びをした人の大半が、「やりたいこと」を仕事にできていると感じていることが判明。

やりたいことを現在仕事にできているか

■「やりたいこと」を仕事にすることは、様々なメリットがある

また、前項の質問で「やりたいこと」を仕事に「できている」「ある程度はできている」と回答した人に、やりたいことを仕事にした結果、どのようなことを思うかと聞いたところ、1位は「仕事の成果が出しやすく職場でも評価されやすい」で47.7%、2位が同率で「辛いことも好きだから頑張ることができる」で40.0%、「価値観の合う人が多く、職場の人間関係が良い」で40.0%という結果に。

ポジティブな回答が上位に並び、やりたいことを仕事にすることには、様々なメリットがあることが分かった。

やりたいことを仕事にした結果、どのようなことを思うか

【調査概要】
調査期間:2024年7月1日~7月4日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20代~30代の会社員男女
調査人数:331名
モニター提供元:日本ビジネスリサーチ

<参考>キャリコム『「やりたいこと」と「仕事」に関する調査