アイリスオーヤマは、佐賀県鳥栖市の「鳥栖工場」で、パックごはんと炭酸水の本格生産を開始すると発表した。
同工場は西日本における食品の生産・物流拠点、ASEAN含むアジア圏への輸出拠点となるとのことだ。
今回、同工場で食品の本格生産を開始することで、パックごはんは宮城県角田市の「角田工場」と合わせた2工場で計6ライン体制となり、日産約120万食の生産能力となるという。なお、今後同工場で稼働予定の2ライン目を加えると日産約140万食となる見込みとなっている。
また炭酸水は、国内3工場で計4ライン体制、1時間当たりの生産能力は約9万4,000本に上り、今後更なる増設を計画しているとのことだ。
同工場は、農林水産省が支援する「産地生産基盤パワーアップ事業」を活用してパックごはんの設備を導入。ASEAN含むアジア圏への食品の輸出拠点と位置付け、2030年のパックごはんと飲料水の輸出額はそれぞれ30億円と50億円を見込んでいるという。
また、同工場では同社炭酸水の新ブランド「CRYSTAL SPARK(クリスタルスパーク)」を、国内工場で初めて生産するとしている。
同社は今後、国内7拠点の食品工場の生産設備増設により生産体制を増強し、さらなる生産拠点の増設も視野に入れ、2030年には食品事業で1,000億円、うち輸出額100億円の売上を目指すとのことだ。