リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は、全国の人口20万人以上の都市居住者のうち、15~69歳の男女1万3,200人を対象に、過去1年間におけるネイルサロンの利用に関する実態調査を実施し、その結果を公表した。

■市場規模推計

美容センサスから推計したネイルサロンの市場規模は、1,390億円(前年比16.3%増)で2年連続で拡大。1年以内のサロン利用者は6.8%だが、意向者(9.2%)と潜在層(爪の悩みがある人)(26.8%)を合計すると42.8%となり、マーケットは約6倍に広がる可能性があるとのことだ。

※サロン利用率、1回あたり利用金額、年間利用回数と人口推計(総務省統計局)からの推計(P5参照)

■1年以内のサロン利用率

1年以内の女性の利用率は前年から増加し、男性の利用率は3年連続増加する結果に。

【ネイルサロン】1年以内の利用率

■1回あたり利用金額

ネイルサロンを利用の際、1回あたりどのくらいの費用をかけているか聞いたところ、女性の利用金額はここ5年でほぼ横ばいに。年代別に見ると、40代・50代の利用金額が前年から大きく上昇した。

また、男性の利用金額は前年から上昇し、年代別に見ると、15~19歳・20代・30代・40代の利用金額が前年から大きく上昇する結果に。

【ネイルサロン】1回あたり利用金額の平均
【ネイルサロン】1回あたり利用金額の平均(年代別)
※人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計、以下WB)前n=30以下の年代は、斜体グレー表示にしている。前年のみWB前n=30以下の場合は「増減率」のみ斜体グレー表示

■年間利用回数

過去1年間に、ネイルサロンをどの程度利用したか聞いたところ、年間利用回数は男女ともここ5年で最も多い結果に。

【ネイルサロン】年間利用回数の平均

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年2月1日~2月12日
調査対象:全国、人口20万人以上の都市に居住する15~69歳の男女各6,600人
※図表内の%の値は小数第2位を四捨五入しているため、差分や合計値において、単純計算した数値と合致しない場合がある
※実数回答設問では、想定範囲から外れた値を「外れ値」として除外して集計しているため、記載しているn数と算出に用いた基数が異なる場合がある。

【人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)】について
今回より人口統計比率に合わせた集計(ウェイトバック集計)に変更。(2020年~2023年のデータも再集計)詳細は「美容センサス2024年上期≪ネイルサロン編≫報告書」に掲載。
P1【市場規模推計 算出の方法】
男女各年代の市場規模推計の合算値(15~69歳・男女合計)
市場規模推計(円)=人口(人)(※1)×1年以内のサロン利用率(%)(※2)×1回あたり利用金額平均(円)(※2)×年間利用回数平均(回)(※2)

(※1)人口データは人口推計(総務省統計局)を使用。年齢(5歳階級)、男女別人口―総人口(各年10月1日時点)。調査年の前年10月1日時点の人口を使用。
(※2)ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期≪ネイルサロン編≫資料編」より使用。

<参考>ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期≪ネイルサロン編≫