出光興産、カナダのスタートアップ企業Anaconda Systemsへ出資 有機廃棄物の有効活用・資源循環に貢献

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出光興産の100%子会社である出光アメリカズホールディングス(以下、IAH)は、生ごみや動植物などに由来する有機廃棄物を10日以内の短期間で堆肥化する技術を有する、カナダのスタートアップ企業Anaconda Systems社(以下、Anaconda社)への出資契約を締結した。

(写真:左から、IAH General Manager Kei Honda、Anaconda Vice President Finance Brian Chow、Anaconda Founder & CEO Russell Zishiri、IAH President & CEO Keitaro Sugihara、IAH Vice President Naoki Oi、IAH Senior Manager Kosuke Maezono)

Anaconda社は、革新的な独自の好気性発酵(※1)処理システムで有機廃棄物の処理・堆肥化を行うスタートアップ企業。

Anaconda社の技術は、有機廃棄物の処理・堆肥化を10日以内と短期間(※2)で行うことを可能とし、廃棄物の活用による資源循環の推進や低炭素化に向けた取り組みとして期待されている有機農業(※3)の普及に寄与する事業を北米で展開している。

参考図:Anaconda社のFull Size Plant Model

出光興産およびIAHはこれまで、Anaconda社と資源循環型社会の実現に向けたパートナシップのあり方や地産地消型の廃棄物処理と堆肥製造の事業化について検討・議論を進めてきたという。

今回の出資を通じて、有機廃棄物の処理を起点とした資源循環に関わるビジネス・技術・マネジメント等の知見やノウハウの獲得を目指すとしている。

また今後は、地域創生、低炭素化社会の実現への貢献に向け、有機廃棄物処理ニーズを持つ企業やパートナー企業、各自治体等の協力を得ながら国内外の事業の可能性を追求していくとのことだ。

(※1)有機廃棄物へ酸素を送るとともに、一定程度の温度に保つことで廃棄物自体が有する微生物の作用を活発化させ、発酵・分解を通じて土壌の栄養素となる堆肥を製造する技術。
(※2)堆肥化に必要な期間は処理設備の構造や処理する廃棄物により大きく異なるが、一般的には数週間~数カ月程度を要する。
(※3)化学肥料に代わり有機肥料を導入した農業。肥料の製造・輸送時における温室効果ガス排出を抑えることができる。

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