富士通(以下、同社)は、富士通ベンチャーズが運用するコーポレートベンチャーキャピタルファンドの投資対象を拡大し、社会課題解決に挑戦する企業への出資を行うインパクト投資を開始したと発表した。
インパクト投資とは、経済的リターンとポジティブで測定可能な社会的および環境的インパクトを同時に生み出すことを目的とする投資。
同社は、同投資を通じて、同社の直接的な事業領域にとどまらず、社会課題解決に挑戦するさまざまな企業を広く支援し、サステナブルな社会実現に貢献するという。
今回、その第1号案件として、途上国で低所得者層向けにマイクロファイナンス(※1)などの金融サービスを提供する五常・アンド・カンパニーへ出資を実施。
五常・アンド・カンパニーは、世界中に金融包摂(※2)を届けることをミッションに掲げ、低所得者層の顧客にマイクロファイナンスを提供し、2014年7月の創業以来目覚ましい成長を続けているという。
同社は、五常・アンド・カンパニーが提供する価値は、同社のマテリアリティの「デジタル社会の発展」「人々のウェルビーイングの向上」にも合致するものであり、支援することに大きな意義があるものと考えているとのことだ。
(※1)低所得者層を対象とした小規模な融資や貯蓄などの金融サービス
(※2)誰もが取り残されることなく金融サービスを利用でき、恩恵を受けられるようにすること