JR西日本は、山陽新幹線における設備検測について、2027年以降を目途に「ドクターイエロー」による検測を終了すると発表した。
山陽新幹線では、開業以来、電気設備および軌道設備の定期的な検測を「新幹線電気軌道総合試験車」(通称「ドクターイエロー」)T5編成を使用して実施してきた。しかし、同車両の老朽化が進んだことから、2027年以降を目途に「ドクターイエロー」による検測を終了する予定だという。
「ドクターイエロー」による検測終了後は、JR東海が保有する営業用車両に搭載された検測機器により検測を行う方向で検討を進めているとのことだ。
2027年以降の新たな検測体制の詳細や、T5編成の具体的な検測終了時期などは、内容が固まり次第、改めて発表するとしている。
【新幹線電気軌道総合試験車(ドクターイエロー)T5編成の概要】
製造年:2005年
保有者:JR東海
検測頻度:約10日に1度
検測内容:東海道・山陽新幹線の電気および軌道設備