日産自動車は、日本国内におけるモビリティサービスに向けて、自社開発の自動運転技術を搭載した実験車の走行を公開した。

日産、日本国内での自動運転モビリティサービスの事業化へ

「日産リーフ」をベースにした今回の実験車両は、従来の実験車両に対して性能が向上したカメラ、レーダー、ライダーを採用し、ライダー等をルーフに搭載することで検出エリアを格段に広げると共に、より高精度の検出が可能となったという。

これにより、認識性能や行動予測・判断機能・制御機能が向上し、歩行者などの行動予測、合流車線変更判断、交差点進入可否判断など、より複雑なシーンにおけるスムーズな走行が可能となるとのことだ。

日産は、2017年度より自動運転モビリティサービスの実証実験を実施しており、2027年度より自治体や交通事業者を含む関係各所と協議の上、自動運転によるモビリティサービスの提供を目指している。

その実現に向け、2024年度の第4四半期に横浜みなとみらい地区にて走行実証実験を開始し、2025年度以降は実験を行う地域や規模を拡大。

これらの実験では、将来のドライバーレスでのサービス提供を目指して自動運転レベルを段階的に引き上げながら、利用者の受容性を確認していくという。

なお、同取り組みは経済産業省、国土交通省をはじめとした中央省庁と密に連携しながら推進するとし、経済産業省と国土交通省が主催する『レベル4モビリティ・アクセラレーション・コミッティ』において、新たな自動運転移動サービスの実現に向けた取り組みを促進していくとのことだ。

なお、今回公開した走行実験は、安全面を考慮し、セーフティドライバーがいるレベル2で実施しているという。