ニューホライズンコレクティブが提供する、人生100年時代のキャリア自律を支援する「ライフシフトプラットフォーム」(以下LSP)は、大企業の人事担当400人と45歳~65歳の会社員400人の計800人を対象に「ミドルシニアの新たなキャリアに関する調査」を実施し、その結果を公表した。
■ミドルシニアの約4割は「感情報酬(※)」を重視
「労働に対する報酬」として、最も重要視されるのは、給与水準やボーナス/インセンティブなどの金銭報酬だった。
一方で、ミドルシニアの約4割が金銭報酬だけではなく、仕事へのやりがいや人からの感謝などポジティブな感情を抱ける環境を整える役割のある「感情報酬」を大切にしていることが明らかに。
次に、勤務先の企業で感情報酬等を軸とした報酬を検討しているか聞いたところ、企業人事側の約6割が「感情報酬」を生み出す制度や取り組みを検討していないと回答。
■ミドルシニアの2人に1人が「企業の制度を活用したくない/制度がない」と回答
社員の退職後の活躍のために実施している制度を聞いたところ、企業人事の約半数がアルムナイ制度やプロボノ制度など退職者に向けた制度を導入していると回答。
一方、大企業に在籍しているミドルシニアの2人に1人が、企業の制度を活用したくない/制度がないと回答する結果に。
また、退職後のキャリアを実現するために活用したい制度を聞いたところ、「再雇用制度」が43%と、導入中の制度の中で圧倒的な割合を占めた。
■ミドルシニアの5割超が「退職後も現在在籍している会社に貢献したい」と回答
現在在籍している会社に貢献したいと思うかという質問したところ、ミドルシニアの過半数が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答。
理由としては、定年を見据えながらも、「まだまだやる気があるから」「自分の貢献度を再認識して欲しい」など企業に期待する声や働くことにポジティブな声が多くあがった。
■企業人事の約7割は「実施している制度とミドルシニアが求める制度に乖離がある」と回答
企業では様々な制度を導入している一方、企業人事の約7割がミドルシニアが求めている制度と乖離していると回答。ミドルシニアの期待を明確に把握できていない、または把握していても実現できていない実態が明らかに。
■企業人事の約7割は「退職した/する社員と良好な関係を築いていきたい」という結果に
企業人事の7割近くが、今後も退職者を含むミドルシニアと良好な関係構築を保つために制度を充実させたいと回答。
上記結果の通り、退職後も企業に貢献したいと思うミドルシニアも多く、企業人事としても良好な関係を構築していきたいという双方の合致が見られる結果に。
(※)感情報酬=仕事のやりがいや楽しさなどポジティブな感情を労働の対価とする考え方
【実施概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象者:1,000人以上の企業人事 400名、45歳以上のミドルシニア400名(定年退職後200人含む)
調査期間:2024年3月23日~3月26日
調査実施元:ライフシフトプラットフォーム
調査機関:アクセンチュア/パネル提供元:GMOリサーチ
有効回答数:合計800名
<参考>ライフシフトプラットフォーム調べ『ミドルシニアの新たなキャリアに関する調査』