トラストリッジが運営する、サステナブルな暮らしをガイドするサービス「ELEMINIST(エレミニスト)」は「コンポストに関するアンケート」を実施し、結果を公表した。
■「コンポストに興味がある」は95.8%
家庭で出る生ごみや落ち葉などを、微生物の力を使って堆肥にする「コンポスト」。ごみを減らし、二酸化炭素の削減に貢献できる取り組みだが、「コンポスト」について興味があるかどうかを調査。
その結果、「とても興味がある」は69.4%、「すこし興味がある」は26.4%で、全体の95.8%と大多数がコンポストに興味を持っていることがわかった。
■コンポストを使ったことがある人は54.1%
次にコンポストの使用経験について聞いてみた結果、「使ったことはない」の45.8%に対して、「現在使っている」は33.3%、「過去に使ったことがある」は20.8%で、使用経験のある人は全体の54.1%という結果に。
■コンポストを使ったきっかけは「ごみを減らしたい」「環境保護」
コンポストの使用経験がある人に、コンポストを使ったきっかけについて聞いてみたところ、もっとも多かったのは「ごみを減らしたかったから」で84.6%。
また「環境保護になるから」も82.1%が回答。コンポストを始めた人の多くが、ごみ削減と環境保護を目的としていることがうかがえる結果となった。
■使用経験者の9割が「満足」
コンポストの使用経験がある人に、コンポストを使ってみた満足度について聞いたところ、もっとも多かったのは「満足している」の51.3%で、「とても満足している」の38.5%とあわせると、コンポストを使った人の約9割が満足したことがわかった。
■「過去に使ったけれど、現在は使っていない」人の理由は?
また、「過去に使ったことがある」と答えた人に、現在はコンポストを使っていない理由について聞いてみたところ、もっとも多かったのは「堆肥の使い道に困ったから」。
コンポストでは堆肥ができるが、ガーデニングや家庭菜園を行ってない人は「使い道に困る」という意見が少なくない。それ以外では、「虫が出た」「においが気になった」などの回答がみられた。
■未経験者がコンポストを始めるネックは「継続への不安・虫・できた堆肥の使い道」
一方で、コンポストを使った経験のない人に、「コンポストを始めるとき、何がネックになると思うか?」と調査を実施。
その結果、回答数の多い順に「続けられるか心配」54.5%、「虫が出るか心配」48.5%、「できた堆肥の使い道に困る」45.5%、「自宅に場所がない」42.4%、「においが心配」30・3%、「手間がかかりそう」30.3%となった。
継続して行わなければならないことや虫への不安を答える人が多いことがうかがえる。
■教えてくれる人・公共のコンポストがいい…未経験者が始めやすいと思うきっかけは?
さらにコンポスト未経験者に、どんなきっかけがあればコンポストを始めようと思うか聞いてみたところ、もっとも多かったのは「やり方を教えてくれる人がいれば」で42.4%。それに「公共のコンポストがあれば」39.4%、「自治体などの助成金があれば」30.3%が続く。
コンポストに興味を持っている人は多いものの、「使い方を教えてほしい」「自宅ではなく公共のコンポストがほしい」という潜在的なニーズがあることがうかがえる結果となった。
■人気のタイプは断然「コンパクトタイプ&かき混ぜ不要の密閉タイプ」
さらにコンポスト未経験者に、もしコンポストを使うならどんなタイプがいいか聞いてみたところ、最も多かったのは「コンパクトな専用バッグでできるバッグタイプ」で、63.6%の人が支持。また「かき混ぜる必要のない密閉タイプ」も54.5%の人が回答。
ベランダなどでもできる手軽さと、手間のかからないコンポストが人気のようだと同社は考察している。
【調査概要】
調査期間:2024年4月20日~4月27日
調査対象:ELEMINIST Followers(ELEMINISTのコミュニティ)72名(20代~70代以上の男女)
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があり。
<参考>
ELEMINIST『コンポストに関するアンケート』