Google、Gemini 1.5 ProをGemini Advancedに搭載最大1,500ページの複数ドキュメントの理解や100件の電子メールの要約等が可能に

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Googleは、Googleの最先端AIモデルであるGemini 1.5 ProをGemini Advancedに搭載することを発表した。

Geminiは、直観的で役立つ会話型のパーソナルAIアシスタントとして設計され、アプリでもブラウザでも、複雑なタスクをサポートするAIツール。

Gemini 1.5 Proは、100万トークン以上へと大幅に拡張されたコンテキストウィンドウなど、最新の技術的進歩を実現。このコンテキストウィンドウの拡大により、Gemini Advancedは最大1,500ページの複数のドキュメントを理解することや100件の電子メールを要約することが可能に。

また、1時間の動画コンテンツや30,000行を超えるコードベースの処理も可能になるとしている。

Googleドライブ経由、またはデバイスから直接ファイルをGemini Advancedにアップロードする機能を追加することで、このコンテキストウィンドウを活用できるという。

これにより、たとえば、特定の文書を探し出したり、複数の長い研究論文の主な論点の比較など、情報量の多い文書に関する回答や洞察をすばやく得ることが可能に。

加えて、Gemini Advancedをデータアナリストとして活用できるようになり、スプレッドシートなどのデータファイルをアップロードするだけで、分析や独自のグラフやチャートの作成などを即座に実行できるようになるとのことだ。

Geminiはユーザーのファイルを非公開に保ち、データがモデルのトレーニングに使用されることはないとしている。

Geminiのネイティブなマルチモダリティにより、1.5 Proは画像理解で大きく進化。たとえば、レストランで料理を撮影してレシピを調べたり、数学の問題の写真を撮影して解き方を段階的に説明したりといったことが、すべて1枚の画像から実行できるとのことだ。

Gemini 1.5 Proは、日本語を含む35以上の言語で150カ国以上において、Google One AI Premium Planで利用可能。

■Gemini Liveでより自然な会話を

テキストメッセージや会話など、Geminiとより自然な会話を可能にする新機能も追加。GoogleメッセージのGeminiを使用すれば、普段メッセージの送信に使っているなじみのアプリでGeminiと会話できるとのことだ。（英語のみ）

さらに、今後数カ月以内に、Gemini Advancedユーザー向けにライブチャット（Gemini Live）を展開。これは、最先端の音声テクノロジーを使用してGeminiとの会話をより直感的にする、新しいモバイル向け会話型AIエクスペリエンスだという。

ライブチャットを使用すると、Geminiに話しかけて、自然な会話音声を選んで応答することが可能に。通常の会話と同じように、自分のペースで話したり、応答を途中でさえぎって追加の質問をしたりといったことも可能とのことだ。

たとえば、面接の前にGemini Liveにアクセスして準備を手伝ってもらうこともできるという。Geminiは、リハーサルをしたり、面接担当者にアピールできるスキルまで提案するとのことだ。

今年後半には、ライブチャットでカメラを使用できるようになり、周囲のものについての会話も可能に。（英語のみ）

Gemini Advancedでは、おすすめのアクティビティのリストを表示するだけでなく、細かい旅行計画を作成することも可能。

たとえば、Geminiに旅行する日と誰と行くか、その人の好みなどを伝えると、フライト時間や旅行場所の情報を考慮すると同時に、各目的地の場所と各アクティビティ間の移動にかかる時間を提示してくれるという。

Gmailからフライト情報を取得し、Googleマップにアクセスしてホテル周辺のレストランや旅行場所のおすすめを検索したうえで、検索を使用してその他の推奨アクティビティを調べて、1日の予定を充実させるとのことだ。

Geminiは、これらすべての情報を総合して、ユーザーの要望を満たすパーソナルな旅行計画を作成。ユーザーが予定に変更を加えたり、詳細を追加したりすると、旅行計画が自動的に更新されるという。

この機能は、今後数カ月以内にGemini Advancedに導入予定とのことだ。

さらにパーソナルなエクスペリエンスとして、Google One AI Premium PlanでGem（Geminiのカスタマイズされたバージョン）を作成できるようになるという。

セットアップも簡単で、Gemに何をしてもらいたいのか、どのように反応してほしいのかを簡単に説明すると、特定のニーズを満たすGemを作成するとのことだ。

昨年、同社は拡張機能をGeminiに組み込んだという。現在展開中のYouTube Music Extensionなど、より多くのGoogleアプリをGeminiに追加しているとのことだ。Geminiを使えば、曲名がわからない場合でも、歌詞やアーティストについて言及するだけで、曲の検索が可能に。

また今後、Googleカレンダー、Google ToDoリスト、Google KeepなどにもGeminiに接続できるようになるという。（英語のみ）

これにより、子供の学校の予定表の写真を撮影して課題ごとにカレンダーに予定を追加したり、レシピを撮影して買い物リストをGoogle Keepに追加したりといったことがGeminiに頼むだけでできるようになるとのことだ。