Mont makeは、女性向け/男性向けの商品を異なる性である男性/女性が装い、自己表現をすること(クロスドレッシング)に対する意識調査を実施し、結果を公表した。
■身体の性と心の性が(あまり)一致していない、どちらともいえないと感じる割合は、20代男性に高い傾向
身体の性と心の性が完全に「一致している」と答えた割合は82.8%、「どちらともいえない、(あまり)一致していない」の合計は9.3%という結果に。
その中でも20代男性は、「どちらともいえない、(あまり)一致していない」と答えた割合が20.0%と、他の年代に比べて高くなっている。
■男女別ファッションやヘアメイクをクロスドレッサーが装うことに抵抗を感じる割合は男性が多い傾向が
女性が男性用のスタイルを装うことに抵抗を感じる人は、50代男性が最も多く30.0%、次に20代男性、50代女性が26.0%となり、同率で多い結果となった。
一方、女性が男性用のスタイルを装うことに抵抗を感じない人は、30代女性が最も多く76.0%で、これは全体平均の49.5%から26.5%も高い割合となっている。
また、男性が女性用のスタイルを装うことに抵抗を感じる人は、50代男性の50.0%が抵抗を感じる結果に。次いで20代男性、40代男性、50代女性が同率で44.0%となっている。
男性が女性用のスタイルを装うことに抵抗を感じない割合は30代女性が最も多く48.0%、次いで30代男性が多く36.0%となり、30代男女はクロスドレッシングに抵抗を感じない割合が高い傾向がうかがえた
女性が男性用のスタイルを装うことより、男性が女性用のスタイルを装うことに抵抗を感じる人が多く、特に50代の男女と20代男性が抵抗を感じやすいことがわかった。
■女性モデルCMの化粧品を「男性」が購入すること(あるいはその逆)を、ポジティブに感じる人は40%超に
女性モデルがCMを務める化粧品ブランドを購入することにポジティブな男性は41.1%、男性モデルがCMを務める化粧品ブランドを購入することにポジティブな女性は43.4%と、男女ともに40%を超える結果となった。
しかし、20代女性は他の女性の年代に比べて、男性モデルがCMを務める化粧品ブランドを購入したくない層の割合が22.4%と高くなっている。
男女の区別をしない化粧品の広告が増え始めている傾向を受け、一般の利用者にもその意識が浸透し始めているものの、20代女性向けの商品では慎重な対応が必要なことが浮かび上がったと同社は考察している。
■基礎化粧品に男女の区別が必要だと感じる人は20~30代男性に多い傾向に
化粧水やクリームなどの基礎化粧品に女性用/男性用の区別が必要だと感じる人は、20代男性が48.0%で最も多く、次いで30代男性が44.0%で多いくなった。
反対に必要ではないと感じる人は、40代女性の36.0%が最も多く、次いで30代女性が30.0%という結果に。
年代ごとの男女で比較した場合、基礎化粧品に男女の区別は必要だと感じる人は、20代~40代は男性、50代は女性の方が多く、特に20~30代の男性では「男性用」と明示された商品を求める割合が高いことがわかった。
■性別に関係なく、「一人ひとりが思い描く美しさを目指すこと」を良いと思う人は約70%、特に50代男女が牽引する結果に
一人ひとりが思い描く美しさを目指すことを良いと思う人は全体で67.8%となった。
内訳を見ると、50代女性が最も多く80.0%、次いで50代男性が76.0%、30代女性が74.0%という結果に。
反対に、良いことだと思わない人は20代男性の12.1%が最も多く、次いで40代女性が10.0%と続いた。
【調査概要】
調査タイトル:ジェンダーとファッション、ヘア、化粧品に関する意識調査
実施時期:2024年1月30日
調査方法:WEB調査※クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査
対象人数:400名
対象条件:日本国内に住む20ー59歳男女
<参考>
Mont make『クロスドレッシングに対する意識調査』