MS-Japanは、が運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career(エムエスキャリア)」で、全国の管理部門・士業人材を対象に「子育て世帯のお金事情」実態調査を実施し、結果を公表した。
(1)子育て世帯の「7割」が世帯年収に「不満」
子育て世帯に聞いた、現在の世帯年収への満足度に関する項目では、「満足している」人の割合は29.6%にとどまり、「不満」と感じている人が7割を超える結果となった。
(2)子育て世帯の「世帯年収・中央値」は「900万円台」
続いて、子育て世帯の世帯年収を調査したところ、中央値は900万円台で、「400~700万未満」「400~700万未満」「1,000~1,300万未満」がそれぞれ4分の1ずつを占め、ボリュームゾーンの偏りはなく分かれた。
一方、共働き世帯とそれ以外で働き方別にみてみると、共働き世帯の世帯年収・中央値は「1,000万円台」で、それ以外の世帯は「800万円台」という結果に。
また、共働き世帯では「1,300万以上」が23%まで増え、「1,000万円以上」の世帯が半数を超えるのに対し、それ以外の世帯では「400~700万未満」が最も多く、「700万未満」の世帯が4割を占めることが明らかとなった。
また子供の人数別でみると、子供が2名以下か3名以上かで世帯年収の差がみられ、子供が3名以上の世帯の6割が「1,000万円以上」の世帯年収であることがわかった。
(3)理想の世帯年収は平均1,272万円
理想の世帯年収についての調査では、平均値が1,272万円、中央値は1,000万円という結果に。
また現年収別にみると現在の世帯年収に+100~300万が理想という回答が多く、「400万円未満の世帯→平均747万円を理想」とし、「400~600万円台→平均910万円台」が、「700~900万円台→1,059万円」を、「1,000万円以上→1,644万円」が理想の世帯年収であることが明らかになった。
(4)子育てにかける費用は「10万円以上/月」が最多
続いて、子育てにかけている費用に関する調査では、1カ月当たり「10万円以上」が33.3%で最多に。一方で、子供の人数や世帯年収別でみると、状況によりかけている金額へのばらつきがでることも判明。
また、子育て費用のうち負担の大きい項目についても調査を行うと、全回答者の「84%」が「食費」に負担を感じているという結果となり、次いで「習い事等の学校外教育費」57%、「保育園・幼稚園・学校教育費」44%と続く。
(5)「7割」が今の職場に「昇給を期待できない」
最後に、子育てにかけている費用に対する満足度に関する調査では、「もっとかけたい」と考えている方が半数以上で、「満足している」を上回る結果に。
一方で、今の職場で昇給については、「期待できない」と回答した人が7割を占め、子育て世帯のお金事情の苦悩が表れる結果となった。
【調査概要】
調査方法:WEBアンケート
調査対象:全国の管理部門・士業
調査テーマ:「管理部門・士業の「子育て世帯のお金事情」実態調査」
有効回答数:162名
調査実施日:2024年4月12日~4月21日
調査主体:MS-Japan
※同調査のグラフ内の構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない場合がある。
<参考>
MS-Japan『「子育て世帯のお金事情」実態調査』