クラシコは、5月12日の「看護の日」にあわせて、看護師を対象に「看護師の仕事とやりがいに関する調査」を実施し、その結果を公表した。
■看護師の8割以上は、仕事量が「適正より多い」 現場の人手不足や患者看護以外の仕事の多さが主な理由に
この1年間の自身が抱えていた仕事量について、自身の思う適正量と比べてどうだったか聞いたところ、「非常に多かった」が36.7%、「やや多かった」が45.8%と、適正量以上と回答した人が8割以上に。
主な理由としては、「退職者数に対し、新たな看護師が入らなかったから」「委員会やマニュアル整備など患者看護以外の業務が多かったから」など、人手不足と業務範囲の広さが多くあがった。
また、看護師からは「お昼ごはんの時間半分は記録時間に充てる」「トイレをガマンする。勤務中は1~2回ぐらいしか行けない」「休憩以外は水分補給できない」など勤務時間中の様子がわかるエピソードが寄せられた。
■一方で、患者に最も近い看護師だからこそ患者の笑顔や感謝の言葉など、やりがいに繋がるエピソードも
この1年間で、看護師としての仕事の意義ややりがいを感じた瞬間を聞いたところ、患者に感謝された際・治癒された際の喜びが大きいことが分かった。
■半数近くの看護師は、セルフケアをできていない? 日々懸命に患者を救っている看護師から看護師へ、応援メッセージを公開
ご褒美を設けたり、自分を甘やかしたり褒めたりと、自分を日々労われていると思うか聞いたところ、「十分に労われている」と答えた人は6.4%にとどまり、約半数の看護師は自分を労わるセルフケアをできていないことが分かった。
さらに同社は、大変で多忙なこの1年間、自分以上に患者を優先し懸命に救ってきた看護師に敬意を表して、看護師から「全国の看護師の同志たち」または「自分自身」への応援メッセージを集めたという。
自分を労わってほしいとの声や頑張っているよと鼓舞する生の声、そして働きやすい環境づくりを求める声が多数寄せられているとのことだ。
【調査概要】
調査期間:2024年4月18日~4月21日
調査対象:看護師360名
調査方法:インターネット調査
調査主体:クラシコ
<参考>クラシコ『看護師の仕事とやりがいに関する調査』