家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する400Fは、2024年1月より開始された新NISAに関して、認知度や利用率の実態を探るべく、全国の「オカネコ」ユーザーの男女1,294人を対象に「オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年4月」を実施し、その結果を公表した。
■3人に1人は制度が導入されたことは知っているものの内容を把握できていない
2024年1月から新しいNISA制度が導入されたことを知っているか聞いたところ、「知っている」と回答した人は90.7%となり、「知らない(アンケートで初めて知った)」と回答した人が9.3%という結果に。
今年の1月実施の調査(※)では「知っている」は86.6%であったため、約3カ月で認知率は4.1ポイントアップする結果となった。
また、新しいNISA制度が導入されたことを知っていると回答した人に、新しく導入されたNISA制度について自身の状況に最も当てはまるものを聞いたところ、32.0%の人が「内容について把握していない」と回答。
制度開始から約3カ月経過したものの相変わらず、3人に1人は新NISA制度が導入されたことは知っていても内容までは把握出来ていないことが分かった。
■新NISAの利用率は46.4%、2024年1月よりも8.6ポイントアップし二極化
2024年1月から始まった新NISAを利用しているか聞いたところ、「利用している」人は前回調査37.8%から8.6ポイントアップして46.4%、「利用を検討している」人は前回調査20.0%から11.8ポイントダウンして8.2%だった。
また「利用していない」人は、前回調査42.2%から3.2ポイントアップして45.4%という結果となり、利用率アップの要因は利用検討層がこの3カ月で実際に利用を始めたからであることが分かった。
一方で「利用していない」層は大きく変化していないことから、新NISAの利用意向については二極化していることが伺える。
■新NISA、“つみたて投資枠“での毎月の積立平均金額は58,628円
新NISAを利用していると回答した人に、毎月の積立金額を聞いたところ「9万円以上~10万円未満」と回答した人が36.2%と最も多く、毎月の積立平均額は58,628円となった。
年代別で平均積立額を比較したところ、20代以下は42,000円、30代は56,102円、40代は61,606円、50代は59,069円、60代は64,630円、70代以上は53,182円という結果に。
■手続きや情報面でのサポート不足により行動に移せない人が多数
新NISAを利用していないと回答した人に、利用していない理由を聞いたところ、「新NISAを利用するまでの手続きが面倒・億劫だから」が26.7%と前回調査(28.1%)に引き続き最多に。
また、「これまでのNISA制度での投資分で充分だと感じている」「新NISAの制度が自分にはあっていないと感じる」という回答も同じく26.7%という結果となった。
自分にあっていないと感じる人にその理由を聞くと、「年齢的に長期投資に適さない」といった年齢が理由のケースが多くを占めた。
また、「新しいNISA制度とこれまでのNISA制度の違いがわからず、具体的な行動に移せない」という回答は16.7%と前回調査より7.3ポイントダウンしており、認知率は上がっていることが伺える。
次に、投資・資産運用をしていないと回答した人に、していない理由を聞いたところ39.5%の人が「資産運用の知識がなくやり方がわからない」と回答。
前回調査(44.7%)より5.2ポイントダウンしているものの、引き続き投資・資産運用について手続きや情報面でのサポート不足により行動に移すことができていないことが分かった。
【調査概要】
調査名:オカネコ 新NISAの利用意向調査 2024年4月
調査方法:WEBアンケート
調査期間:2024年4月4日~2024年4月7日
回答者:全国の『オカネコ』ユーザー1,294人
回答者の年齢:20代以下5.6%、30代 16.8%、40代 27.3%、50代 30.1%、60代 15.7%、70代以上4.5%
回答者の世帯年収:400万円未満28.2%、400万円以上600万円未満20.3%、600万円以上800万円未満16.4%、800万円以上1,000万円未満11.4%、1,000万円以上1,200万円未満5.9%、1,200万円以上8.4%、分からない9.4%
(※)2024年1月に実施した「オカネコ 新NISAの利用意向調査」の詳細はこちら
<参考>400F「オカネコ」調べ『オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年4月』