30歳代女性の75.6%が「管理職になりたくない」 ライフステージの変化に対し「管理職」がネガティブな要因に

キャリアインデックスは、就労中の社会人に管理職になる意向を聞いた「CAREER INDEX 実態調査vol.30」を発表した。

■調査結果

全国の就労中である1,208人に、「あなたは今後管理職になりたいと思うか」と質問をしたところ、「全くなりたくない」「どちらかといえばなりたくない」と回答した人が、30歳未満では65.3%に達したという。

一方で、同じ質問をした30代では54.0%となっており、世代間の差が鮮明となった。

この結果に同社は、30歳未満の世代はZ世代(1990年半ばから2010年代序盤に生まれた年齢層)にあたり、それ以前のミレニアム世代との就労意識の違いが現れた結果とも言えるとしている。

今後管理職になりたいと思うか(全体回答)

また、同じ質問を性別で見ると、30歳未満の女性は68.6%、30代の女性では75.6%にのぼり、管理職という立場がライフステージの変化に対して、ネガティブな要因と考えられていると推察できる結果となった。

今後管理職になりたいと思うか(女性回答)

同調査では、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)の目標に含まれる「ジェンダー平等」や2019年の「働き方改革関連法」の施行など、職場を取り巻く環境は大きく変化しているが、世代間、性別間における管理職の捉え方にはまだ大きな差異があることがうかがえた。

またこの結果に同社は、DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)の観点においても、管理職のイメージや実態についてはまだ改善の余地があると言えるとしている。

<参考>
キャリアインデックス『CAREER INDEX 実態調査vol.30

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