NTTドコモ(以下、ドコモ)は、東北電力、北陸電力、東京電力エナジーパートナー、NTTアノードエナジーと連携し、オフサイト型コーポレートPPAの仕組みを活用して、太陽光発電所とバイオマス発電所で調達する電力を、東北・北陸・関東エリアのドコモのビルに7月より順次導入することを発表した。
今回の取り組みでは、中国エリアに続き、東北・北陸・関東エリアにも新たに太陽光発電を導入。さらに、ドコモ初となるバイオマス発電では、秋田県の未利用材を主燃料とした木質チップを燃料とし、NTTアノードエナジーから秋田ビルを中心とした東北エリアの一部ビルに供給することで、エネルギーの地産地消と秋田県内の林業活性化に貢献するとしている。
導入される太陽光発電とバイオマス発電の合計量は年間22GWh以上となり、一般家庭の年間電力使用量約5,160世帯分に相当するという。また、補給電力部分には再生可能エネルギー指定の非化石証書を付与し、各ビルで消費する電力の実質再生可能エネルギー比率を100%とする。これらの取り組みによる温室効果ガス排出量の削減効果は、年間39,800トンを見込んでいるとのことだ。
ドコモは、2030年までにカーボンニュートラルを目指すべく、2022年度末時点で再生可能エネルギーを年間922GWh導入(一般家庭の年間電力使用量約216,533世帯分に相当)し、電力使用量に占める再生可能エネルギー比率を約27.1%まで推進している。
今後も脱炭素社会の実現に向けて、先進的に再生可能エネルギーの導入を推進することで、社会全体のカーボンニュートラルに貢献していくとしている。