ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパンは、日本、中国、香港特別行政区、マレーシア、シンガポール、タイのプロフェッショナル人材の実データと調査結果に基づき、給与と業界の概要についてまとめた「2024年ヘイズアジア給与ガイド」を発表した。
■調査結果
2023年後半に6週間にわたって実施された同調査では、今後12か月以内の転職を考えている従業員に、現在の勤務先を辞めようと思った最大の理由を3つ挙げてもらったという。
その結果、「新たな挑戦をしたい」という思いが「給与の低さ」を抑え退職理由のトップとなった。
なお、2022年に実施された同様の調査では、給与の低さが従業員が現在の勤務先を辞めることにした第一の理由となっていたとのことだ。
勤務先に留まることを決めた従業員について見てみると、柔軟な勤務形態が会社に留まる重要な要因であるというのが一致した回答であり、給与の問題よりも順位が高くなっている。
なお、さほどやる気があるわけではない従業員の間では、雇用の安定性の高さも会社に留まる大きな動機となっていることが分かり、今後の経済と雇用の安定性に関する控えめな見方と一致した結果となった。
同調査の結果に同社は、給与パッケージはもはや従業員が企業に留まる最大の理由ではなくなっていると考察している。
【調査概要】
調査期間:2023年9~11月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネット
回答者:アジア6か国・地域の8,525名(日本は1,554名)
<参考>
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン『2024年ヘイズアジア給与ガイド』