ユーグレナと佐川急便、「サステナブル配送プロジェクト」により約4.11トンのCO2排出量を削減 次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を活用

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ユーグレナとSGホールディングスグループの佐川急便は、利用者・荷主・運送事業者の三者が協力して地球温暖化対策に取り組む「サステナブル配送プロジェクト」が賛同数845口を達成し、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」の活用により、約4.11トンのCO2排出量を削減したことを発表した。

なお、同カーボン・インセット輸送(※)の結果については、第三者機関による検証を受け、3月31日付で検証声明書を取得しているという。

佐川急便のトラックに「サステオ」を給油している様子

佐川急便とユーグレナ社は、2023年6月より、ユーグレナ社の公式通販サイト「ユーグレナ・オンラインショップ」特設ページにて、持続可能な社会の実現に向けて温室効果ガスの排出量削減に取り組む「サステナブル配送プロジェクト」の賛同を募ってきたという。

同プロジェクトは、利用者(個人)・荷主(ユーグレナ社)・運送事業者(佐川急便)の三者が協力し、通販における配送の一部に「サステオ」を給油したトラックを活用する仕組み。

同プロジェクトに賛同した人から「サステオ」導入費用への支援を募り、集まった支援額と同額を両社からもそれぞれ拠出するものだという。

賛同総数は合計で845口となり、集まった支援額と両社から拠出した「サステオ」導入費用により、佐川急便浜松営業所の車両約100台で約8,000リットルの「サステオ」を使用することで、4.11トン相当のCO2排出量を削減。

これは樹齢40歳の杉の木が1カ月に吸収できるCO2量の約5,500本分に相当するという。また、同排出削減効果について、第三者機関の検証を受けることで透明性を確保した報告書を佐川急便からユーグレナ社宛に発行しているとのことだ。

■サステナブル配送プロジェクトの概要

従来の環境対策は、企業のみが環境対策コストを負担する構造になっており、事業活動との両立に課題があるという。本来、環境対策は社会全体で解決すべき課題であることから、同プロジェクトでは、個人の利用者と企業が共に取り組む仕組みを提案。

同プロジェクトは、参加できる利用者にバイオ燃料導入に伴うコストの一部を支援してもらうことスタート。その後、利用者からの支援額と同額を、配送を担う佐川急便と商品販売元(荷主)であるユーグレナ社がそれぞれ拠出。

■「サステオ」について

「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマスを原料とするバイオ燃料であり、バイオマス原料を活用することから、化石燃料由来の燃料と相対的に比較した場合にCO2削減効果が期待されるという。

最大の特徴は、分子構造が石油由来の軽油と同じ炭化水素のため、軽油を使用する機械や車両にそのまま利用可能であることとのことだ。

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