企業年金・退職金制度の導入・設計をサポートするベター・プレイスは、全国20~50代の男女を対象に、今年1月からスタートした新NISAの利用状況について、「新NISA利用状況に関するアンケート三大都市圏(※)・他地域比較」を実施し、その結果を公表した。
■NISAの認知度は三大都市圏とその他の地域では15ポイント以上の差
同調査で、NISAの認知度を調査したところ、「知っている」と答えた人は三大都市圏で58.6%、他地域では42.8%と15ポイント以上の差がある結果に。
■NISAを知っていても利用したことない人は、三大都市圏では約3割・他地域では約4割
前問で「知っている」と回答した人に利用状況を聞いたところ、「新NISAを利用していない」と回答した人は、三大都市圏で49.1%、他地域では54.9%。
旧・新NISAを「どちらも利用したことがない」と答えた人は、三大都市圏では31.1%、他地域では41.6%という結果に。
■「NISAは投資に関する制度だと知らない」人は三大都市圏と他地域で20ポイント以上の差
NISAについて「聞いたことはある」という人に、NISAが投資に関する制度であることを認識しているか聞いたところ、「知っている」と答えた人は三大都市圏では81.5%、他地域では61.3%と、約20ポイントの差があることが明らかになった。
■NISAを利用しない理由は「投資に回すお金がないから」が最多
NISAを知っていてもこれまで利用したことがない人に、利用しない理由を聞いたところ、三大都市圏・他地域ともに1位は「投資に回すお金がないから」で三大都市圏では47.4%、他地域では27.7%が回答。
■「給料があがったら」NISAを始めるという人が最多、三大都市圏は約半数
NISAを知っていてもこれまで利用したことがない人に、どのような状況になったらNISAを利用するか聞いたところ、「給料があがったら」と答えた人は三大都市圏で47.4%と約半数に。他地域でも36.2%で、供に1位という結果に。
さらに三大都市圏では「利用はしないと思う」と答えた人が2番目に多く、他地域より12.5ポイント高い31.6%だった。また、他地域では「手続きが簡単になったら」利用するという回答が23.4%で2位となり、三大都市圏よりも18.1ポイント高いことが明らかになった。
■投資を始めるにあたって必要だと思うことは「余裕資金」「お金の知識」
投資を始めるにあたって必要だと思うことを聞いたところ、「余裕資金」と答えた人が三大都市圏で60.6%、他地域で65.5%とともに1位という結果に。また、次いで多かった「お金の知識」という回答も三大都市圏と他地域で同様だった。
■インターネット検索でお金に関する情報や知識を得ている人が最多
お金に関する情報や知識をどのように取得しているか聞いたところ、「インターネット検索」が三大都市圏で48.1%、他地域で46.6%とともに1位。
「お金に関する情報や知識を取得していない」と答えた人は、他地域が34.1%と三大都市圏の24.0%を10.1ポイント上回る結果に。
■NISAよりも税制優遇の効果が高い「企業年金」の認知度は三大都市圏の方が高い
NISAを知っている人に、NISAよりも税制優遇の効果が高い「企業年金」を知っているか聞いたところ、「知っている」と答えた人は、三大都市圏で62.3%、他地域で48.7%と、三大都市圏が13.6ポイント高いことが明らかになった。
【調査概要】
実施期間:3月7日
調査対象:20~59歳、男女
対象エリア:全国
回答件数:368名
調査方法:インターネット調査
<参考>
ベター・プレイス『【新NISA利用状況調査】NISAを知っていても「利用していない」人が約半数。「NISAは投資に関する制度だと知らない」人は三大都市圏と他地域で20ポイント以上の差』
(※)東京23区・川崎市・横浜市・さいたま市・相模原市・千葉市・名古屋市・大阪市・堺市・京都市・神戸市(三大都市圏の定義は総務省による分類に準ずる)