寺⽥倉庫は、2024年夏、京都市立芸術大学内に同社初となるアート複合施設を開業すると発表した。
同施設は、昨年10月に移転した京都市立芸術大学のキャンパス内に立地。アーティストたちに最適な制作環境を提供するレンタルアトリエ「TERRADA ART STUDIO 京都」を設け、彼らの創作活動を支援するとのことだ。
また、美術品専用の保管庫「TERRADA ART STORAGE 京都」を併設。アーティストが自身の作品を保管するだけでなく、コレクターやアートファンにも活用してもらうことで、アートの発表や流通を支える役割を果たすという。
さらに、施設内には交流スペースも設け、アーティストやアートファン同士がつながりを深められるような企画を提供するとのことだ。
同社は、東京・天王洲を拠点に、1970年代から美術品の保管事業を展開。1980年代からは周辺企業や地域住民と協力し、アートによるまちづくりを推進してきたという。
近年では、倉庫建物をリノベーションして、ミュージアムやアトリエ、ギャラリーコンプレックスを運営するほか、国際アートフェアとの連動イベントを開催。
また、新進アーティストの発掘を目的とした現代アートアウォードの開催や若手アーティストの作品を展示・販売する「WHAT CAFE」の運営など、アーティストのキャリア形成を支援する活動に力を入れているという。
今回、新たな拠点となる京都においても、同施設の運営を通じて、京都市立芸術大学をはじめとした大学や研究機関、地域との連携を強化。また、京都で活動するアーティストを支援することで、日本のアート市場の活性化に貢献するとしている。
■施設概要
施設名称:
●TERRADA ART STUDIO 京都(レンタルアトリエ)
●TERRADA ART STORAGE 京都(美術品保管庫)
所在地:〒600-8601 京都府京都市下京区下之町57-1
京都市立芸術大学A棟6階
(JR「京都」駅、地下鉄「京都」駅から徒歩6分)
総面積:約800平方メートル
開業時期:2024年夏