オカムラは、人的資本経営の柱の一つである「働きがい改革」の実現に向け、今年度の春季労使協議の結果、ベースアップ12,000円と定期昇給で合計5.68%の賃上げを実施することを発表した。
大学院卒・大卒・高卒の初任給を約10%引き上げ、大卒初任給は25万円となる。初任給改定による賃金増額補正を実施し、ベースアップ、定期昇給と合わせると7.30%の賃金改定となるとのことだ。また、今年度の年間賞与は6.4カ月、平均約215万円の過去最高の賞与支給額になる見込みだとしている。
■具体的な改定内容
(1)基本給の改定
組合員一人当たりベースアップ一律12,000円と定期昇給の合計5.68%の基本給の改定を4月度給与から実施。
(2)初任給の改定
高校卒:従来 182,500円、改訂後 200,500円
大学卒:従来 227,000円、改訂後 250,000円
大学院卒:従来 241,000円、改訂後 264,000円
(3)初任給改定に伴う、賃金の補正
初任給を改定することで入社2年目以降の従業員の賃金との逆転が生じないよう、若年層を中心に基本給を補正。それによる増額分は、組合員一人当たり5,300円相当(1.62%)になり、ベースアップ、定期昇給と合わせると7.30%の賃金改定となる。
(4)福利厚生制度の改善
物価上昇を考慮し宿泊出張時の宿泊代の増額、赴任者の家賃支給基準額と単身赴任手当の増額を実施。
(5)パート社員の時給改定
物価上昇への対応として、パート社員の賃金について組合員同様ベースアップ3.6%相当分の時給50円の増額を実施。