藤田観光は、2024年春季労使交渉において労働組合と妥結し、正社員(組合員)約1,200名に対し、ベースアップを含め平均6.0%の賃上げを実施すると発表した。

また、働きやすい職場環境の整備などに関する要求に対し、育児短時間勤務制度の対象となる要件の範囲を拡充するとともに、外国籍社員が在留資格を更新した場合の手続き費用の一部を補助することも決定。

これにより、従業員のモチベーション向上、そして会社の持続的な成長のための安定的な人材の確保を図るとしている。

藤田観光、全従業員約1,200名に平均6.0%の賃上げを実施

藤田観光は、1948年に「箱根小涌園」、1952年に「椿山荘(現ホテル椿山荘東京)」を開業し、1955年に会社を設立した多角的ホスピタリティ企業。

■主な合意内容

賃上げ
正社員(組合員):平均6.0%の引き上げ(ベースアップ平均3.6%、評価制度運用等に伴う昇給2.4%見込み)

育児休業規程における育児短時間勤務の対象となる子の範囲を拡充
中学校就学の始期に達するまでの子と同居し、養育する従業員が対象
※合意前:小学校4年生に達するまでの子と同居し、養育する従業員が対象

外国籍社員の在留資格更新手続き費用の一部補助
同社での就労継続を目的として在留資格を更新した場合に手続き費用の一部を補助