水素とバイオ燃料で走るハイブリッド旅客船「HANARIA」の営業開始 国際会議にも利用可能な次世代型旅客船

商船三井は、MOTENA-Seaが本瓦造船で建造した、水素とバイオディーゼルで走るハイブリッド旅客船「HANARIA」が福岡県北九州市で営業を開始したと発表した。

ハイブリッド旅客船「HANARIA」が北九州市で営業開始

同船は、水素燃料電池、リチウムイオンバッテリーおよびバイオディーゼル燃料から推進エネルギーを選択し航行できる旅客船で、旧来の化石燃料を使用した船と比較してGHG削減率53~100%を実現。

1階の客室には、前面に98インチの大型モニターやプロジェクターを設置することで、イベント・環境教育・国際会議等、船舶としての移動手段だけにとどまらない幅広い活用が可能。

大型モニターやプロジェクターを設置

また、2階の客室は、船上から風を感じながらクルージングを楽しめる設計となっている。

さらに、同船の独自企画として関門海峡に面する和布刈神社・赤間神宮・亀山八幡宮の三社を巡る「洋上参拝クルーズ」、関門橋・巌流島等の名所を巡りながら行き交う船舶を目の前でダイナミックに感じられる「関門海峡クルーズ」、産業遺産の夜景を楽しめる「工場夜景クルーズ」などを実施するとのことだ。

クルージングを楽しめる設計

商船三井グループは、今後も次世代燃料船の導入等を推進し、グループ一丸となり低・脱炭素化社会の実現に貢献するとしている。

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