WHILLは、近距離モビリティWHILL(ウィル)を取り扱う全国の自動車ディーラー(以下、ディーラー)115社と横断的に連携し、モビリティを使い分ける新たな移動習慣を提案するとともに、その浸透に向けた取り組みを進めていくことを発表した。

同社は、高齢化の加速を背景とする「2025年問題」が近づくとともに、モビリティが多様化する中、距離や外出目的に応じて自動車や近距離モビリティを使い分けることで、自立的に移動し続けられるモビリティライフ習慣の定着と、本人も家族も安心快適な移動の実現を目指すとしている。

高齢化を背景に免許返納やシニア世代の移動については長く課題として挙げられており、その解決に向けて2022年5月の道路交通法改正をはじめ、各地では免許返納者に対する特典や地域の交通手段確保などが進められているという。

しかし免許返納件数は2019年をピークに減少傾向にあり、実情として日常生活において車に乗り続けることを選択するシニア世代が多いことがうかがえるとのことだ。

一方、同社が実施した調査(※1)によると、日常的に車に乗るシニア世代の2人に1人以上が「近場の運転は面倒」と回答し、特に自宅から徒歩5〜10分圏内が運転を面倒に感じると回答。

また、その理由として最多だったのが「駐車が面倒」で71.4%、「車を出す方がかえって遠回り」が21.7%、「車の乗り降りが大変」が8.6%と続いた。さらに、近場の運転が面倒なとき、約65%が「外出自体も億劫になる」と回答。

近場の運転を面倒に感じたことがあるか/近場の運転を面倒に感じる理由

こうした実態を受け、同社はウィル取り扱いディーラーのホンダカーズ埼玉西と連携し、約300メートル離れた場所へ行き、荷物を持って戻るという内容で、徒歩・ウィル・車で移動・比較する実験を実施(※2)。

平均所要時間はウィルが7分と最も速く、徒歩は10分、車は13分という結果に。また、被験者7人中5人が「近場(実験ルートや徒歩5~10分圏内)ならウィルが便利」とし、理由として「車を出す面倒がない」「渋滞に合わずに済む」などが挙がったとのことだ。

実験の様子

今回、車に乗るシニア世代の移動心理負担の軽減や、より便利で快適な移動社会の実現を目指すべく、ディーラー115社1,350店舗超と横断的に連携し、距離や外出目的に応じてモビリティを使い分けるという移動の新習慣を提案するとしている。

その一環として2つの取り組みを開始し、1つ目に全国各地でモビリティを使い分ける体験機会を創出。車だけで日々の生活を送っている方も多い中、近場の移動には他の選択肢も存在することを提示することで、より便利で快適な移動スタイルを新たに発見してもらう狙いだという。

2つ目に、免許返納前から車とウィルを使い分ける生活を応援したいという思いから、車に乗る65歳以上の人が、4月11日から5月31日の期間中にディーラー店舗でウィルを購入する場合、購入モデルに該当するアクセサリーセットをプレゼントするとのことだ。

■「使い分け生活応援キャンペーン」概要

期間:4月11日〜5月31日

内容
車に乗る65歳以上の人が、ウィル取り扱いディーラーでウィルを購入すると、購入モデルに該当するアクセサリーセットをプレゼント。

条件
・ウィル利用者は65歳以上の免許保有者に限る
・ウィル利用者は、クルマと同一利用者に限る
・購入は65歳以上の免許保有本人、家族など問わない

対象モデル:ウィル全3モデル(Model S、Model  C2、Model F)

対象アクセサリーセット
・Model S・Model F購入の場合/Basic Set(ベーシックセット)
・Model C2購入の場合/Full Set(フルセット)