シャープは4月10日の「エアコン試運転の日」を前に、同社製エアコンのIoTデータをもとに、2023年シーズンのエアコン試運転率に関する調査を実施し、結果を公表した。

エアコン試運転率に関する調査

同社製エアコンのIoTデータをもとに2023年シーズンのエアコン試運転率に関する調査を実施した結果、エアコンの試運転率は気温の上昇に伴い4月から6月にかけて上昇。

同社は、「設定温度18℃の冷房運転を約10分間」で試運転を行うことを推奨しているが、試運転率は7月にピークを迎えるものの、調査対象のエアコン全体のうち約9%しか実施されていないことがわかった。

エアコン試運転率

さらに、地域別で比較すると、エアコンの試運転率が最も高かったのは「北海道地方」で16.36%、最も低かったのは「中国地方」で8.00%となり、エアコン試運転率に2倍以上の差がみられた。

地域別で比較

また、2023年の月別のエアコンに関する同社への問い合わせ件数についても調査したところ、試運転率の伸びと同様に、問い合わせ件数も7月にピークを迎えたという。

同社は、例年気温のピークに合わせてエアコンに関する問い合わせも増加するため、修理対応などで待たせしてしまうことも起こりえることから、万が一の故障時に困らず手入れによる省エネ効果を得るため、早めのエアコン試運転をすすめている。

月別のエアコンの問い合わせ件数

また同社は今回、エアコンの故障時期と試運転の推奨タイミングを分かりやすくするため、LINEヤフーの協力により、行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」から検索動向の分析を実施。

ヤフー・データソリューションのデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」で「エアコン 故障」と、春から夏に食卓に上る機会の多い「そうめん」「たけのこ」の検索数を比較したという。

エアコンの故障時期と試運転の推奨タイミング

その結果、「エアコン 故障」と「そうめん」はほぼ同じ時期にピークを迎えており、「たけのこ」の検索数は「エアコン 故障」の3カ月前にピークとなっていることが判明。

同社は、「そうめん」の時期にエアコンの故障に関する検索が増えることからも、「たけのこ」をよく見かけるようになったら、エアコンの試運転を実施することを推奨するとのことだ。

「エアコン 故障」「そうめん」「たけのこ」の検索数比較

<参考>
シャープ エアコンIoTデータ調べ『エアコン試運転率に関する調査