LIXILは、セメントとパルプをベースに、自然由来の素材感を無塗装で実現した窯業系の新素材「textone(テクストーン)」を開発し、建材製品への展開を開始することを発表した。
同社は、セメントとパルプをベースに竹や籾殻の炭、鉱石などの自然由来の材料を使用することで、素材そのものの風合いを表現した新素材「textone」を開発。
自然素材がもたらす素朴な風合いとマットな質感のデザインを実現しただけでなく、さまざまな素材を均一に混ぜ加圧成形するLIXIL独自の配合技術により、高い耐久性を確保しながら自然素材を使用した無塗装の意匠を実現。
また、一般的なコンクリートやタイルといった窯業材および石材と比較し半分の重量であることや木材同等の加工性を有し割れにくい特長もあるという。
材料のうち約15%は、本来焼却されるはずの籾殻や古紙などが有効活用されており、従来のタイルや石材に比べ製品自体の軽量化に繋がることから、製品輸送における環境負荷低減・施工時の作業不可軽減が期待できるとのことだ。
同社は今回、「textone」を使用した製品の第一弾として、住宅のファサードを彩る機能門柱シリーズの「機能門柱FK」を発売。従来の窯業材では実現ができなかった、質感、軽量性、加工性を実現した製品となっているという。
なお同社は、エクステリアの展示会「EXG EXHIBITION 2024」において「機能門柱FK」と「textone」の展示も予定しているとのことだ。