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インタツアーは、24卒~27卒学生を対象とした調査「業界別イメージ調査 マスコミ業界編」の結果を公表した。
■マスコミ業界のプラスのイメージは「優秀な人材が集まり早くから活躍できる業界」
マスコミ業界の良いイメージについて複数回答で調査したところ、回答が多かった選択肢は「優秀な人材が多い」29.0%で、「若いうちから裁量権がある」23.4%、「スキルが身につく」22.5%、「伝統的・歴史がある」22.1%、「自分が成長できる」21.2%が続いた。
優秀な人材が集まる業界で、自ら裁量権をもって活躍できる業界というイメージが強いことがうかがえる結果に。
一方で、「ワークライフバランスがとれる」3.0%、「福利厚生がしっかりとしている」4.4%など、学生の業界選びで重視されることが多い項目は低くなっている。
■マスコミ業界のマイナスイメージは「ワークライフバランスがとれない」「昔ながらの文化」
マスコミ業界の悪いイメージについて複数回答で聞いたところ、最も多い回答は「ワークライフバランスがとれない」52.9%で、過半数を超える学生がこの選択肢を選択。
2番目に多い回答は「昔ながらの文化がある」38.5%で、次いで「全国転勤がある」19.9%「福利厚生が充実していない」18.2%と続く。
ハードワークで昔ながらの体質がある業界のイメージが強い一方で、「スキルが身につかない」2.2%「自己成長ができない」3.9%などの回答は少ない。
■具体的な仕事のイメージは「取材」「編集」メディア露出が多く仕事のイメージがしやすい
マスコミ業界の具体的な仕事のイメージについて、最も多かったキーワードは「取材」21.3%で、報道機関としての仕事のイメージが強いことがうかがえる結果に。
続いて「編集・校閲」15.6%も多く、こちらは出版関連の仕事のイメージが強いことがわかる。
仕事のイメージが「わからない」と答えた学生は3.1%と非常に低い。メディアを扱う業界で、業界自体もメディアに露出することが多いためか、ほとんどの学生がマスコミ業界の仕事にある程度のイメージを持っていることがわかった。
■マスコミ業界を志望する学生は42.5%「ハードワーク」イメージでも人気は高い
マスコミ業界の企業の選考を受けるかどうかを調査したところ、「受けようと思っている(受けた)」と答えた学生は19.1%、「受けるかもしれない」学生は23.4%で、合計42.5%となった。
他の業界と比較すると志望度が非常に高い業界といえる。
具体的な仕事内容についてある程度イメージできている学生が多いことから、「ハードワーク」といったイメージを踏まえた上でも人気業界となっていると同社は考察している。
■競合する志望業界は「メーカー」が最多「IT」「総合商社」志望も上位
マスコミ業界を「受ける」「受けるかも」と回答した学生に、そのほかに志望している業界を聞いたところ、最も多かった回答は「メーカー」41.8%で特に高く、「IT・ソフトウェア・情報処理」29.5%、「商社(総合・専門)」28.5%が続いた。
■【知っている企業名】電通・博報堂が上位を占め集英社・講談社が続く
マスコミ業界で知っている企業名を3社挙げてもらったところ、回答数が多かったのは「電通」「博報堂」といった広告代理店、「集英社」「講談社」「KADOKAWA」「小学館」といった出版社が挙がる。
また、「読売新聞」「朝日新聞」といった新聞社の認知が「フジテレビ」「NHK」などのテレビ局よりも上位となり、37.7%は「わからない、知らない」と答え具体的な社名を挙げないという結果となった。
【調査概要】
調査機関:インタツアー
調査対象者:24卒、25卒、26卒、27卒大学生
調査母数:30,417名(文系学生28,303名、理系学生2,114名)
回答数:1,189名
調査方法:『インタツアー』マイページまたはSNS経由によるWebアンケート
調査期間:2024年1月22日~2024年1月31日
<参考>
インタツアー『24・25・26・27卒生対象 業界別イメージ調査 マスコミ業界(広告・出版・雑誌)編』