Uber Eats Japanは、アイメッド、大賀薬局、おかぴファーマシーシステム、メドレーの4社向けに、ラストワンマイル配達ソリューション「Uber Direct」を提供すると発表した。

Uber Eats、処方薬即時配達サービス「Uber Direct」の提供開始

「Uber Direct」は、パートナー企業の自社サイトやアプリで販売されている商品を、Uber Eatsの配達ネットワークを活用することで、利用者に迅速に届けることができるラストワンマイル配達ソリューション。

パートナー企業は、自社で配達要員の確保・管理を行うことなく、全国47都道府県で効率的に即時配達を提供できるようになる。

即時配達の需要はコロナ後も継続して増えており、多様化する利用者のライフスタイルに浸透してきている。また、「2024年問題」に対応する中、Uber Directの活用は、飲食業だけでなく幅広い小売業のパートナー企業が検討しているという。

同サービスを通じて、Uber Eatsのデリバリーネットワークを活用し「処方薬」を利用者に届け、ラストワンマイルの配達ニーズに応えるとのことだ。

■「Uber Direct」による処方薬配達 概要

サービス内容
4社の導入企業が提供するプラットフォームを通じて販売された処方箋薬をUber Eatsの配達パートナーが服薬指導・薬の手配完了後、最短30分で指定の場所に配達。

配達品目の制限
●Uber Directを使用してUber Eats Japanの指定する規制品目の配達を注文することは禁止
●特に、以下に該当する処方箋薬は、Uber Directの利用不可
1.品質の保持(温度管理を含む。)に特別の注意を要する薬剤
2.早急に授与する必要のある薬剤
3.麻薬や覚醒剤原料
4.放射性医薬品、毒薬等、流通上厳格な管理を要する薬剤等
5.1つの配達注文で患者への請求金額が20万円を超える薬剤

梱包
●個人情報保護のため、処方箋の内容(個人情報や薬品の詳細)が配達パートナーには確認ができない梱包で実施
●配達元となる医療機関・薬局店舗の名称・住所等が判別できるラベルを梱包の外に添付
●医薬品の購入者宛の案内は、商品の梱包内に同封

配達手段
●OTC医薬品を含む医薬品の玄関先への置き配達は禁止。購入者が届け先に不在の場合は、商品を医療機関・薬局店舗に返却。
●処方箋薬の配達においては、配達証明として受取人による「署名」が必須

導入企業とプラットフォーム
●アイメッド(2024年春よりUber Directでの提供開始):オンライン診療サービス「med. powered by Rakuten」
●大賀薬局:大賀薬局
●おかぴファーマシーシステム:処方箋薬宅配サービス「とどくすり」
●メドレー(2024年4月上旬開始):患者向け総合医療アプリ「CLINICS」、調剤薬局向けかかりつけ薬局支援システム「Pharms」

展開エリアと医療機関・薬局店舗数
2024年内に日本全都道府県、数千店舗の薬局で利用可能(サービス開始当初は、東京都と福岡市の対象店舗で利用可能)