ニトリホールディングスは、2024年春季労使交渉において労使妥結に至ったことを発表した。

同社は、今後も従業員のモチベーション向上と人材育成に対する投資を続け、労働条件の改善をおこなうことで、労働生産性の向上へと繋げていくとしている。

ニトリ、21年連続で総合職ベースアップを実施 月例給最大5.3万円アップ

■2024年春季労使交渉(主な改定内容)

●ニトリ総合職社員:21年連続ベースアップ ※月例給で最大5.3万円アップ
●パート・アルバイト社員:11年連続時給を引上げ ※制度昇給以外

同社は、総合職社員について21年連続となるベースアップ、パート・アルバイト社員は11年連続となる制度昇給以外の時給引上げを決定。

また、今後ASEANをはじめとする海外店舗網の拡大を加速していくためには、同社の企業文化を醸成・浸透することができる人材をより多く海外に配置することが必要と考え、海外で活躍する従業員については、年収ベースで最大18%増加となる改定を実施。

さらに、国内の従業員においても企業競争力の強化を目的に、月例給が最大で5.3万円上昇する処遇改善となるよう、各種手当を改定するとのことだ。

●新卒入社社員の初任給を引上げ  ※入社1年目で月例給最大31.0万円へ

採用競争力強化を目的として、新卒入社社員の初任基本給の引上げを実施。引上げ額は、四年制大学卒で1万5千円、大学院卒で2万5千円となる。合わせて改定する各種手当も含めると、四年制大学卒の入社1年目の月例給は、最大で31.0万円になるという。

四年制大学卒:270,000円
大学院:290,000円

●社員群別 賃金改定額

<ニトリ総合職社員>
対象:組合員4,403人(平均年齢31.9歳)
賃金改定額:月例給/1人平均22,389円(6.00%)
(内訳)
定期昇給:5,297円
ベースアップ含む賃金改善:17,092円

<パート・アルバイト社員>
対象:組合員30,896人
賃金改定額:時給/1人平均67.3円(6.01%)
※他の社員群も合わせて賃金改定を実施。