レズビアン・セクシュアルマイノリティが出会える共感型マッチングSNS「PIAMY」を開発するアルトレオスは、「セクシュアルマイノリティの出会いとパートナーシップの現状」を明らかにするアンケート調査を実施し、結果を公表した。
■3人に1人以上のレズビアンらがマッチングアプリで男性に遭遇
「同性マッチングアプリに異性がいた経験はあるか」という質問をしたところ、4割の人が、女性同士の出会いの場で男性がいたり男性からメッセージ等アクションをもらったことがあると回答。男性同士の出会いの場に比べて顕著な状況に。
レズビアンら同性とのマッチングを求める女性の間では、「マッチングアプリで男性からメッセージが来た」、「女性だと思ってやり取りを重ねて電話をしてみたら男性だった」というような経験談が広く共有されていたが、同社は同アンケート調査で実情が明らかになったとしている。
■レズビアンらと異性愛女性の孤独や不安
「あなたは孤独であると感じることがあるか?」という質問に「しばしば・常にある」と回答した割合が、異性愛女性は14.3%であるのに対し、レズビアン、バイセクシュアル、パンセクシュアルの女性は25.5%と1.8倍の結果に。
また、「自分に合う『出会うための方法』を見つけるのは難しいと感じるか?」という質問に対して「とても難しい」と回答した割合は、異性愛女性は14.3%であるのに対し、レズビアン、バイセクシュアル、パンセクシュアルの女性は35.1%と2.5倍の開きがみられた。
出会いやパートナーシップとも関連する経済的不安について、「将来の経済的な不安を感じることはあるか?」という質問に「しばしば・常にある」と回答した割合は、異性愛女性も25.7%と高いものの、レズビアン、バイセクシュアル、パンセクシュアルの女性はさらに上回り40%を超えている。
女性たちが感じている孤独や不安について調査では、レズビアン(同性愛)、バイセクシュアル(両性愛)、パンセクシュアル(全性愛)の女性と異性愛女性との間に差異が発見された。
■女性たちの結婚やパートナーシップへの意欲は高い
同性婚やLGBTQ+のための法的なパートナーシップ関係が実現した場合を想定してもらった上で、「将来、結婚やパートナーシップを選択したいか?」と質問したところ、回答は極めて近い傾向が見られた。
レズビアン、バイセクシュアル、パンセクシュアルの女性も、異性愛女性と同じように公的に認証される安定したパートナーシップを多く望んでおり、法改正が待たれると同時に、前述の「出会いへの課題感」を解消していくことの重要性がうかがえる結果となっている。
【調査概要】
調査実施日:2024年2月〜3月
調査対象者:全国の10代〜60代697名
調査方法:インターネット調査
<参考>
アルトレオス『セクシュアルマイノリティの出会いとパートナーシップの現状』