パシフィコ横浜、シャープ、日本カルミックの3社は、日本で初めてMICE(※)施設で生理用ナプキンを無償提供する実証実験を3月27日より開始すると発表した。
同実証実験では、生理用ナプキンを1枚ずつ取り出せるシャープの「生理用ナプキンIoTディスペンサー」と、日本カルミックの女性用タッチレスサニタリーボックス「サニッコ」を、「パシフィコ横浜」の女性用トイレ個室内に設置。イベントなどの来場者に生理用品の衛生的な配布から廃棄までの環境をセットで提供するという。
来場者の利用状況や満足度などの調査をはじめ、機器の稼働状況についても分析・検証していくとしている。
■ 実証実験の概要
期間:
2024年3月27日~5月31日
設置場所/台数(「生理用ナプキンIoTディスペンサー」・「サニッコ」):
・国立大ホール/2台・16台
・展示ホール・アネックスホール/4台・20台
・ノース/2台・12台
・会議センター/2台・2台
■ 「生理用ナプキンIoTディスペンサー」
シャープが独自開発した「生理用ナプキンIoTディスペンサー」は、扉センサーに手をかざすだけで生理用ナプキンを簡単に取り出せる。会員登録などの手続きは必要なく、必要なときにすぐ利用できる。
また、昼用・夜用など、さまざまな種類のナプキンに対応しているほか、在庫管理システムと連携することで、管理者に補充タイミングをお知らせする機能も備えている。
■ サニタリーボックス「サニッコ」
サニタリーボックス「サニッコ」は、女性用サニタリーボックス。タッチレスで蓋に触れずに捨てられるほか、抗菌・消臭効果があり、中が見えない構造となっている。さらに、定期的な本体洗浄・銀イオンコーティングにより、女性トイレの衛生環境をサポートする。
■ 3社の役割
パシフィコ横浜:実証実験場所の提供、生理用ナプキンの提供・補充
シャープ:生理用ナプキンIoTディスペンサーおよび在庫管理システムの開発・提供
日本カルミック:サニタリーボックス「サニッコ」の提供
※ 企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称。