清水建設、東京都江東区「温故創新の森 NOVARE」内に「歴史資料館」「旧渋沢邸」完成 4月より見学者の受け入れ開始

清水建設は、東京都江東区のイノベーションと人財育成の拠点「温故創新の森 NOVAREノヴァーレ」において、歴史資料展示施設「NOVARE Archives(清水建設歴史資料館)」が完成し、移築工事を終えた「旧渋沢邸」と併せて、4月から順次、見学者の受け入れを開始すると発表した。

これにより、「温故創新の森 NOVARE」では、情報発信・交流施設「NOVARE Hub」、研究施設「NOVARE Lab(技術研究所潮見ラボ)」、体験型研修施設「NOVARE Academy(ものづくり至誠塾)」を含めた全5棟が完成し、施設全体の一体運用が始まる。

(左)NOVARE Archives、(右)旧渋沢邸

「NOVARE Archives」は、同社歴史資料の展示施設として、初代清水喜助氏が1804(文化元)年に神田鍛冶町で創業した時代から受け継いできた様々な歴史的資料や建築作品の模型等を展示するという。

(左)清水文庫、(右)エポック展示

「旧渋沢邸」は、明治期に同社の相談役を務めた渋沢栄一氏と子、孫、曽孫が四代にわたり暮らした住宅。同社の二代清水喜助氏が設計施工を手掛け、1878年に完成した木造建築を母屋とし、その後、洋館等の増築を経て現在の姿に至っているという。

(左)居間[表座敷1階]、(右)客間[洋館]

両施設は、創業以来のものづくりの原点に立ち返り、「進取の精神」で常に新しい時代への挑戦を続けた先人たちによるイノベーションの歴史に触れる場として、4月から社内研修やNOVARE来館者向け見学施設としての運用を開始する。

同社は今後、用途の異なる全5棟を一体的に運用し、レジリエント、インクルーシブ、サステナブルな社会の実現、さらには50年先、100年先を見据えた社会の発展に貢献できる人財を育成するとしている。

■NOVARE Archives

構造・規模:RC造一部鉄骨造 3階建て
建築面積:1,481平方メートル
延床面積:3,457平方メートル

■旧渋沢邸

構造・規模:木造 2階建て
建築面積:921平方メートル
延床面積:1,204平方メートル

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