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NTT都市開発は、大阪市中央区淡路町4丁目において開発を進めていた「アーバンネット御堂筋ビル」が竣工したことを発表した。
同物件はビジネス集積地の淀屋橋本町エリアの中間に位置し、大阪のメインストリートである御堂筋に面しているという。
国際基準である「WELL認証(※1)」の取得を予定する高規格オフィスとして、ワーカーのウェルビーイングと企業の健康経営をサポートするとともに、充実した共用スペースとICT活用により生産性向上を支援するとしている。
低層部には多目的ホールやエントランスホール、店舗等を備え、来街者を巻き込むイベントの実施等、交流・発信・賑わいの拠点とするとのことだ。
さらに、脱炭素化社会の実現に向けた取り組みとしてオフィス部分で「ZEB Ready(※2)」認証を取得するほか、建物内の全消費電力の再生可能エネルギー化、災害時の帰宅困難者受け入れのため備蓄確保等、先進的かつ安心安全な事業基盤を提供するとしている。
グランドオープンは、入居店舗の開業を含め6月中旬頃を予定しているという。
■物件の特徴(一部抜粋)
ワーカーのウェルビーイングを促進する高規格オフィス
<オフィスフロア>
オフィスフロアは低層階(4~10階)約1,489平方メートル、高層階(12~20階)約1,346平方メートルの広々とした空間構成となっており、それぞれ最小約120平方メートルから分割可能。オフィスロビーは2階に位置しているという。
<ラウンジ(11階)>
ラウンジは様々な座席や個人ブースを整備しABWをサポートすると共に、短時間の睡眠に適したナップルームやフィットネスルームを設けることでワーカーのリフレッシュを促進するとのことだ。
<屋上テラス(21階)>
屋上には、緑豊かなテラスを整備。
パブリックフロア
御堂筋の歩行者空間化を見据え、1階エントランスホールや屋外空間は御堂筋と繋がる開放的なデザインとし、日常的なキッチンカーの設置をはじめ、演奏会やマルシェ、展示会等のイベントを実施予定。
3階には、一般の人も利用可能な多目的ホール「アーバンネット御堂筋ホール」を5月に開業予定。ホール内は約300名を収容可能だが、ホワイエ・テラスと一体的に利用することで、更に多人数かつ多様なイベントシーンに対応するという。
ワーカーの利便性を向上させるICT
<スマホアプリ「tocoto」>
同社オリジナルのワーカー用アプリ「tocoto」は、ミーティングルームやナップルーム等の施設予約、屋上テラスの混雑状況、ラウンジの空席状況の確認等が可能。
<タッチレス入退館システム>
エレベーターは「エレナビ(※3)」により効率的に運行され、通常より少ない待ち時間で行き先階に到達可能。またゲートにセキュリティカードまたはスマートフォンをかざすことでボタンに触れることなく行き先階に到達でき、効率的な館内移動を実現するという。
<ロボットの活用
清掃および警備業務にロボットを活用。また、11階ラウンジ内には愛玩用のロボットを用意し、ワーカーへ安らぎを提供するとともに、ワーカー同士の交流を促進するという。
■事業概要
所在地:大阪市中央区淡路町四丁目2番13号
敷地面積:約2,770平方メートル
延床面積:約42,425平方メートル
賃貸オフィス面積:約23,244平方メートル
建物高さ:100.0メートル
規模:地上21階/地下2階/塔屋1階
用途:事務所/店舗/集会場/駐車場(平置き41台・2段式46台)
アクセス:Osaka Metro御堂筋線「淀屋橋駅」から徒歩4分、本町駅から徒歩3分
着工:2021年7月
竣工:2024年1月
※1 人々の健康・ウェルネスに焦点を当て、建物・街区の室内環境・サービスを評価する国際的な性能評価システム。
※2 年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物であるZEBを見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化および高効率な省エネルギー設備を備えた建築物。
※3 あらかじめ登録した行き先階ごとに利用者を分散し、混雑を緩和するシステム。