楽天、OpenAIと協業 通信業界に特化した最新AIソリューションの開発へ

楽天グループ(以下、楽天)とOpenAI, L.L.C.(以下、OpenAI)は、戦略的協業を通じて、通信業界向けの最先端AI(人工知能)ツールを共同開発し、今後提供を行うことを発表した。

楽天、OpenAIと協業 通信業界に特化した最新AIソリューションの開発へ

楽天のOpen RANとOpen AIのAI技術に関する知見を組み合わせることで、通信業界に特化した最新AIソリューションの開発を目指すとのことだ。

両社は、モバイルネットワークの計画や、構築、管理を行う際に生じる通信事業者固有のニーズと課題に対処するAIツールを開発するという。

現在展開しているAIプラットフォーム「Rakuten AI」を、カスタマーサービス、ネットワーク最適化、および不具合を事前に察知し故障を防ぐ予知保全に関するソリューションを含むプラットフォームへと進化。

これにより、通信事業者がネットワーク上の問題をリアルタイムに近い形で検出して解決する機能が強化されるだけでなく、サービスへの信頼性とパフォーマンスを向上させながら、応答性の高いネットワーク運用を可能にするとのことだ。

楽天グループにおいて通信事業を担う楽天モバイルとその子会社である楽天シンフォニーは、Open RAN技術に基づく世界初(大規模商用ネットワークとして(2019年10月1日時点)/ ステラアソシエ調べ)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを展開し、世界の通信業界における変革を牽引している。

楽天は、これまでに楽天モバイルを通じて培った新技術導入の知見を生かし、通信業界における実際の課題を反映する具体的なシナリオと事例を提供していくとしている。

なお、同協業は、2023年11月に発表した戦略的パートナーシップに基づいて推進されており、両社は、楽天のOpen RANに関する専門知識と、OpenAIのAI技術を組み合わせることで、通信業界におけるAI活用のあり方に革新を起こしていくとのことだ。

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