動画配信の国内市場規模は5,740億円 2019年から96.2%増加に 2028年には7,371億円規模へ成長をすると予想

GEM Partnersは、2023年の動画配信(VOD)市場規模推計と、その後2028年までの各年の市場規模を3つのシナリオで予測した「動画配信(VOD)市場5年間予測(2024-2028年)レポート」を公表した。

今回は、動画配信(VOD)サービス全体の国内市場規模の推移を2019年から振り返るとともに、5年後の2028年の市場規模予測値をレポートから抜粋して紹介する。

■2023年、動画配信(VOD)サービス全体の国内市場規模は推計5,740億円(前年比+8.2%)と市場拡大続く

2023年の動画配信(VOD)サービス全体(「定額制動画配信(SVOD)」「レンタル型動画配信(TVOD)」「動画配信販売(EST)」の合計)の国内市場規模は、前年比8.2%増の5,740億円と推計された。

同数値はは1年間の間に消費者がこれらの動画配信サービス事業者に支払った金額を推計したもので、広告収入等は含まれていないという。

コロナ禍前の2019年と比較すると市場規模は96.2%増加し、ほぼ倍の規模に成長。

各年の増加率をみると、20年はコロナ禍による巣篭り需要により前年比32.5%増と大きく伸長したが、21年以降の市場規模は拡大を続けているものの、成長ペースは年々緩やかになり、23年は前年比8.2%増と1桁成長となっている。

動画配信(VOD)サービス全体の国内市場規模の推移と予測

2028年の市場規模はベースシナリオで7,371億円に達する見込み

同社は、2028年までの動画配信市場全体の成長スピードを、日本と米国の動画配信のこれまでの普及実績と映像ホームエンタテイメント全体におけるDVD・BD市場と動画配信の比率、また新型コロナウイルスの流行の影響を踏まえ、「ベース」「楽観」「悲観」の3つのシナリオで試算。

28年の予測値は「ベース」シナリオとなっており、シナリオでは「2020年~2023年」のコロナ禍以降における米国の配信市場の緩やかな市場成長が、日本の動画配信市場でも今後も続いていくと仮定し予測。その前提に立つと2028年には7,371億円にまで拡大すると予測されるという。

また、DVD・BD市場は今後も縮小すると予測しているが、動画配信市場がそれを上回るペースで拡大し、DVD・BDと動画配信をあわせた映像市場規模全体でも「ベース」シナリオでは2028年に向けて拡大すると予測しているとのことだ。

<参考>
GEM Partners『動画配信(VOD)市場5年間予測(2024-2028年)レポート

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