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大分県宇佐市で「道の駅を活用したドローン配送」実証実験を実施 補助者や看板の配置無しのレベル3.5飛行に成功

大分県と宇佐市、エアロネクスト、NEXT DELIVERY、セイノーホールディングス(以下、セイノーHD)、KDDIスマートドローン、電通九州は、宇佐市で「道の駅を活用したドローン配送」の実証実験を、レベル3.5飛行下で実施した。

同実証実験は、NEXT DELIVERYとKDDIスマートドローンが連携して、セイノーHDとエアロネクストが開発推進するドローン配送と陸上輸送を融合した新スマート物流「SkyHub®」の社会実装の検討に向けて行われたものだという。

レベル3.5とは、デジタル技術の活用(機上のカメラによる歩行者等の有無の確認)により、補助者や看板の配置といった現在の立入管理措置を撤廃するとともに、無人航空機の操縦ライセンスの保有および保険への加入により道路や鉄道等の横断を伴う飛行を容易とするもの。

同実証実験では、買い物に関する課題と災害時の物資輸送を想定して実施され、機体はエアロネクストが開発した物流専用ドローンAirTruckを使用。

機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズの運航管理システムが活用されている。

実験では東院内地区公民館から両川地区公民館までの片道約7㎞・約15分を、食料品を搭載してドローン配送。また、東院内地区公民館から余温泉までの片道約6㎞をレベル3.5飛行により約14分で救援物資をドローン配送したとのことだ。

同実験では、レベル3.5飛行により省人化(補助員5名が不要)、効率化(看板設置、撤去の作業が不要)が実現。

飛行ルート上の電波状況については途切れることなく、機体カメラによる歩行者等の視認も問題なかったことから、実装を見据えた運航が可能であることが確認でき、有事の際に活用できる飛行ルートを開通できたとしている。

同社らは、今後も地域住民への理解促進および地域課題の解決へ向けドローンをはじめとする次世代高度技術を活用し、ドローン配送と陸上配送を融合した新スマート物流”SkyHub®“の社会実装に向けた検討を進めていくとのことだ。

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