日本郵船は、洋上風力発電向け作業員輸送船（CTV）1隻を小鯖船舶工業に発注したと発表した。
同船は、日本郵船が初めて国内造船所に発注するCTVで、2025年後半から26年にかけて竣工した後、日本国内の洋上風力発電設備の建設と保守に関わる作業員輸送に従事する予定だという。
欧州最大手のCTV運航船社の1社であるNorthern Offshore Services ASが欧州域内で運航している船型を採用し、国産化を目指す。
同船は日本郵船が保有する3隻目、日本国内での保有としては23年4月に竣工し北海道の石狩湾新港洋上風力発電所に従事する「RERA AS」（レラアシ）に次ぐ2隻目のCTVとなる。
日本郵船は、23年3月に発表した中期経営計画で、26年度までに洋上風力バリューチェーンに430億円の投資を計画しており、同船建造はその一環。今後は国内造船所へのCTV発注を継続検討していくとしている。
■同船の概要
全長：約28メートル
型幅：約9メートル
総トン数：約145トン
乗客定員数：12名
建造造船所：小鯖船舶工業（岩手県釜石市）