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キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営するライボの調査機関「Job総研」は、629人の社会人男女を対象に「2024年 上司と部下の意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■部下に求められることが「変化している」の回答が77.8% 「プライベートの優先度」が最多
部下に求められることは昭和から令和で変化したと感じるかを聞くと、「変化したと思う派」は77.8%で、内訳は「とても変化したと思う」が22.4%、「変化したと思う」が26.6%、「どちらかといえば変化したと思う」が28.8%。
「変化したと思う派」の上司・部下別の回答では双方で大きな差は見られず、上司が82.7%、部下が84.0%という結果に。
変化したと思うと回答した489人に変化内容を聞くと、「プライベートの優先度」が52.8%で最多となり、次いで「コミュニケーション」が48.5%、「職場や仕事に対する考え方」が42.7%となった。
また、同回答者に変化に影響したと思う背景を聞くと、「労働環境の変化」が55.0%で最多となり、次いで「多様性の尊重」が52.8%、「ライフスタイルの多様化」が46.6%となった。
■上司の理想は「コミュニケーションを大切にする部下」。部下は「上司に敬意を払う」ことを意識
現在部下がいると回答した162人に部下の理想像を聞くと、「コミュニケーションを大切にする」が59.7%で最多となり、次いで「自身の考えや提案を積極的に伝える」が50.0%、「自己管理と能力の向上に努める」が44.4%となった。
一方で、現在上司がいると回答した487人に上司との関わりで意識することを聞くと、「敬意を払う」が60.9%で最多となり、次いで「コミュニケーションを大切にする」が56.6%、「上司の指示に従う」が53.6%となった。
■上司の91.4%が部下への忖度経験「あり」。場面では「トラブルやミスが起きたとき」が最多
現在部下がいると回答した162人に部下への忖度経験を聞くと、「ある派」は91.4%という結果に。内訳は「とてもある」が17.9%、「ある」が34.6%、「どちらかといえばある」が38.9%。
部下への忖度経験ありと回答した148人に具体的な忖度の内容を聞くと、「トラブルやミスが起きたとき」が60.1%で最多となり、次いで「業務の優先順位や量の変更があるとき」が45.9%、「チームの雰囲気が良くないとき」が39.9%となった。
■部下の71.8%が上司へ忖度経験「あり」。忖度の内容は「気に入られるための同調」が最多
現在上司がいると回答した487人に上司への忖度経験を聞くと、「ある派」は71.8%で、内訳は「とてもある」が11.7%、「ある」が29.3%、「どちらかといえばある」が30.8%。
上司への忖度経験ありと回答した部下277人に具体的な場面を聞くと、「気に入られるために同調をしておく」が58.1%で最多となり、次いで「衝突しないよう自分の意見を控える」が48.0%、「自身の評価を下げないため批判的意見は避ける」が45.8%となった。
■全体の66.4%が「”部下が上司に合わせる”に賛成」。立場別の回答では上司の「賛成派」が多数
回答者全体の629人に上司と部下の振る舞いへの賛否を聞くと、「”部下が上司に合わせる”に賛成派」が66.4%で、内訳は「部下が合わせるにとても賛成」が6.8%、「部下が合わせるに賛成」が16.4%、「どちらかといえば部下が合わせるに賛成」が43.2%。
上司・部下別の回答では、上司の「”部下が上司に合わせる”への賛成派」が65.4%で最多となり、部下は64.8%という結果となった。
【回答者自由記述コメント】
◾️上司からのコメント
・私が部下だった時はなんでも上司に合わせるのが普通だった。今は部下が個人として尊重されている
・部下の方がものを言いやすい時代に変わった。パワハラを恐れ上司としては強く出にくい
・なんでもない一言がハラスメントに該当しないかとても気を遣う時はあるが、部下とは仲良くしたい
・下に気を遣わない上司の方が信用されない時代な気がする。お互い忖度をしあってなんぼの世の中
・昭和は部下が上司に忖度するのが当たり前だった。令和は上司も部下に忖度する時代なのかな
◾️部下からのコメント
・上司には忖度するが、それは上司に気に入ってもらい関係性を深めたいと思っているから
・案外忖度をすることで、一定の信頼や関係構築に繋がっているのかもと上司と関わっていて思う
・上司には一定自分の意見は言うようにしているが、その分忖度もして部下としての敬意を示している
・部下が忖度するのは令和でも変わらない。関係性維持のためにも上司を立てるのも部下の役割
・過度に上司を持ち上げるのは逆に信用が薄れる気がする。だが部下として上司に従うのは当たり前
【調査概要】
調査対象者:現在職を持つすべての社会人、JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:2024年1月31日~2月5日
有効回答数:629人
調査方法:インターネット調査
<参考>
Job総研『2024年 上司と部下の意識調査』