楽天グループは、2023年度通期および第4四半期決算を発表した。

インターネットサービス、フィンテック、モバイルの各セグメントでは前年比増収を達成し、27期連続成長として通期連結売上収益2兆713億円(7.8%増)を記録。

また、モバイル事業の営業損失の大幅改善とフィンテックセグメントの高成長により、連結Non-GAAP営業損失が前年比1,822億円改善して1,530億円、Non-GAAP EBITDAは前年比2,181億円改善の1,482億円の黒字を実現したという。

広告事業は12.9%増の2,065億円で目標達成し、2024年2月の米ドル建てシニア債発行によりリファイナンスリスクを解消したとのことだ。

なお、インターネットサービスセグメントは売上収益1兆2,123億円(9.8%増)、Non-GAAP営業利益768億円(18.9%増)と成長。フィンテックセグメントでは、売上収益7,252億円(11.2%増)、Non-GAAP営業利益1,229億円(36.8%増)と増収増益を記録。

モバイルセグメントは、売上収益3,646億円(3.9%増)で、Non-GAAP営業損失は前年比大幅改善となった。

「楽天モバイル」は、「Rakuten最強プラン」開始後のデータ利用量増加や「楽天モバイル法人プラン」開始による契約者数の増加に伴い、2023年度の売上収益が前年比17.7%増の2,249億円に増加。

Non-GAAP営業損失は前年比1,368億円改善の3,225億円に。2024年内に月次Non-GAAP EBITDAの黒字化を目指し、様々な施策を実施しているという。また、MNOの契約数は2023年12月末時点で609万回線に到達し、純増加数が加速しているとのことだ。