サンゲツは、愛知県稲沢市にある中部ロジスティクスセンターⅡ(以下、中部LCⅡ)の太陽光発電設備で発電された電力の一部を、愛知県名古屋市にある本社・中部支社へ送る自己託送を開始した。

自己託送とは、自社が保有する施設で発生した再生可能エネルギーを、電力会社の送配電網を通じ、遠隔地にある自社施設で使用する仕組み。

同社では2023年9月より、物流拠点の一つである中部LCⅡの屋根に1,127kW容量の太陽光パネルを設置し稼働を開始。年間123万kWhの発電量を見込んでおり、総発電量の約53%を中部LCⅡと隣接する中部LCⅠとの系統統合により自家消費しているという。

今回の自己託送の開始で、総発電量の約36%をLCⅡと離れた名古屋本社・中部支社で使用することが可能となり、サンゲツ単体で約12%の電力使用削減につながるとしている。


中部エリアの創エネ、自己託送図解

同社は中部エリアを先駆けとして、グループ全体で省エネ、創エネ、再エネ、オフセットに関する具体策を実行し、環境負荷低減への取り組みを推進するとのことだ。