プロロジスは、岩手県胆沢郡金ケ崎町に、マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク北上金ケ崎」を開発することを発表した。2024年6月に着工、2026年1月に竣工予定としている。

「プロロジスパーク北上金ケ崎」完成予想パース

同施設は、東北自動車道「北上金ヶ崎IC」隣接地に開発され、東北各地域へのアクセスが良好。東北新幹線「北上駅」から車で約15分、東北本線「金ケ崎駅」から約10分と雇用にも有利な立地だという。

また、周辺には3つの工業団地があり、半導体メーカーや日用雑貨メーカー、自動車メーカーなどが立地。生産工場から東北地方広域への物流拠点に適しており、サプライヤーの門前倉庫としての需要も見込んでいるとのことだ。

物流幹線道路の結節点に立地し、東北広域配送や2024年問題に対応

さらに、東北エリアの中央に位置し、東北広域を当日中に往復できるため「2024年問題」への対策として新たな在庫拠点の役割を担うという。災害等におけるBCP(事業継続計画)の観点からも、拠点分散化の必要性が高まっており、仙台エリアに次ぐ物流拠点としてのニーズも見込まれている。

同施設は、約78,500平方メートルの敷地に地上2階建て、延床面積約55,000平方メートルのマルチテナント型物流施設。保管効率に優れたメゾネット型として1・2階を縦に利用できるほか、荷物用エレベーターの設置により迅速な荷捌きが可能だという。

1棟最大の賃貸面積は約52,000平方メートル、最小面積は約5,000平方メートルからで、最大6企業が入居可能。

1階には64台が着車できるトラックバースと2つの屋内車路を設け、天候に左右されないスムーズなアクセスと荷捌きをサポートするほか、施設の雨どいには融雪ヒーターを整備。

また、除雪サービスを提供し、外構スペースの利用に干渉しない雪置き場を設けることで、降雪時にも安全で機動性の高いオペレーションを提供するほか、敷地内の動線は、安全性に配慮し全て一方通行とする計画だという。

さらに、倉庫内には通常のLED照明比で電力使用量を半減できる「高天井用センサー付きスマートLED照明」や「太陽光発電設備」の設置を検討しているほか、緊急地震速報システムや災害用無線機「ハザードトーク」、非常用発電機、組み立て型簡易トイレの設置を計画しているとのことだ。

■「プロロジスパーク北上金ケ崎」概要

所在地
岩手県胆沢郡金ケ崎町六原土井道合、後平地内

計画敷地面積
約78,500平方メートル(約23,500坪)

計画延床面積
約55,000平方メートル(約17,000坪)

構造
地上2階建て、鉄骨造

着工予定
2024年6月

竣工予定
2026年1月