成田国際空港、EV普通充電器を初めて貨物ターミナル地区構内に設置・供用開始 EV充電器の導入拡大に向けた実証試験・検証も開始

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成田国際空港は、車両のゼロカーボン化に向けた電気自動車(EV)の導入を推進しており、今回DHLジャパンと連携し、6キロワットタイプの同社専用EV普通充電器2基を初めて貨物ターミナル地区構内に設置、供用開始したと発表した。

また、同社とデンソーおよびデンソーソリューションは、EV充電器の導入拡大に向けた実証試験および検証を開始するとのことだ。

トラックのEV化イメージ

■実証・検証内容

EV充電器のインフラ拡大に向けては、個人認証や電力マネジメント等の課題解決を図る必要があるため、デンソーおよびデンソーソリューションとの連携により、DHLジャパンにて充電インフラを運用しながら実証試験および検証を実施。

●個人認証の実証
・充電器の利用申し込みにより、事前登録した特定のユーザーだけが使用可能なシステムの構築。​
・今後のEV充電器の利便性向上に向けて、共用の充電器として設置した際、充電器のユーザーと空港内の契約ユーザーを特定し、不正使用を防止するためのシステムを構築。
・QR読み込みによる認証、専用カードによる認証など、空港に適した手法を実証。

●計測機能の検証
・いつ、誰が、どの充電器で、どれだけの電力を充電したかを把握するシステムの検証。
・充電した時間に対する時間課金ではなく、電力量に対する従量課金による料金設定を行うために、個人認証との連携システムを構築。​
・電力マネジメントや車種等の違いにより、充電器の出力は一律ではないため、EV充電器を使用している時間が同じでも、充電される電力量に差が生じることから、検証を経て機器を実装することで、充電量に応じた料金設定が可能となる。

計測機能の検証イメージ

●電力マネジメントの検証
・多数の普通充電器を整備した際、電気設備を効率的に利用しながらEV充電を可能とするシステムの構築。​
・車両の充電残量に応じた出力制御、充電の開始順に応じた出力制御など、最適なマネジメント方法を検証。
・充電器の整備にあたり、電力マネジメントシステムを導入することで、既存の電気設備の大規模改修が不要となるため、必要な電気設備に関する投資を抑制することができる。

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