大日本ダイヤコンサルタントは、国土交通省中国地方整備局鳥取河川国道事務所より「令和5年度鳥取地区ITS活用検討業務」を受注し、鳥取市が実施する自動運転実証調査事業と連携した路車協調システムの実証実験を実施すると発表した。
近年、特に地方都市においては、バス運転手の高齢化や人員不足等により、地域公共交通の維持・確保が困難となる中で、自動運転技術の活用に大きな期待が寄せられているという。
自動運転技術の本格導入に向けては、一般車や歩行者等の多様な交通参加者が混在する道路空間において、安全面の確保が必要不可欠だが、自動運転車に搭載された車両センサのみでは、自動運転車周辺の交通状況の把握が困難な場合も多く、本格導入に向けた課題となっているとのことだ。
同実証実験では、自動運転車と一般車等が混在する環境での安全・円滑な道路交通の実現、無人自動運転移動サービス(※)の早期実現のため、道路インフラ側から支援すべき機能・仕様等について検証を実施。
政府目標として、2025年度を目途に地域限定型の無人自動運転移動サービス50カ所程度、2027年度までに100カ所以上で実現することが掲げられており、同社は同実証実験で得られた知見等を活用しながら、目標達成に貢献するとともに、生活の足として欠かすことのできない地域公共交通の維持・確保等、種々の地域課題の解決に貢献していくとしている。
※ 指定されたエリア内等、特定条件下における完全自動運転による移動サービスを指し、特定条件下においてシステムが運転を実施するもの。(作動継続が困難な場合もシステムが対応。)