学情は、2016年卒~2025年卒の10年間の「就職人気企業ランキング」を比較した結果を発表した。10年前と現在では、学生が求める企業像が大きく変化していることが明らかとなった。

■10年前は旅行・航空、金融が人気

2016年卒のランキングでは、1位のANA(全日本空輸)を筆頭に、3位オリエンタルランド、4位JTBグループ、7位JAL(日本航空)など、旅行・航空、レジャー関連企業が4社もトップ10にランクイン。

また、2位伊藤忠商事、9位丸紅と商社も支持を集めていたほか、5位三菱東京UFJ銀行(現:三菱UFJ銀行)、10位三井住友銀行と金融機関も2社ランクインしていた。

2016年卒 就職人気企業ランキング

■2016年卒~2019年卒はANAが4年連続首位

2016年卒~2019年卒は、ANA(全日本空輸)が4年連続で首位を獲得。JAL(日本航空)もトップ10に入っており、現在の社会人5年目から8年目にあたる世代が就職活動をしていた時期は、「航空」が高い人気を誇っていたことが分かった。JTBグループや、オリエンタルランドなど、旅行関連も人気を集めていた。

2017年卒~2019年卒 就職人気企業ランキング

■2020年卒~2025年卒は伊藤忠商事が6年連続首位

2020年卒~2025年卒は、6年連続で伊藤忠商事が首位を独占。味の素やアサヒ飲料など、「食品」も高い人気を誇っている。

任天堂は、2021年卒で9位に入って以降、年々順位を上げ、2025年卒では4位にランクイン。講談社や集英社もトップ10の常連に。ゲームや電子コミック、動画など、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが分かった。

2020年卒~2025年卒 就職人気企業ランキング

■10年間トップ10を維持したのは伊藤忠商事のみ

10年間トップ10を維持したのは伊藤忠商事のみ。伊藤忠商事は2020年卒~2025年卒の調査で、6年連続首位を誇っており、学生からの人気の高さが伺える結果となった。

<参考>
学情『就職人気企業ランキング10年比較