「目の健康寿命」は平均寿命より20年以上短い60.8歳 目の健康状態がよくないと自覚する10代が増加傾向に

ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニーは、日本全国の10代~80代のコンタクトレンズ使用者、眼鏡のみ使用者、視力矯正無しの方を含む2,525名を対象に「目の健康意識」について独自調査を実施し、結果を公表した。

日本の平均寿命は男性81.05歳、女性は87.09歳だが、同調査によって、2023年の「目の健康寿命」は男性58.0歳、女性63.6歳(平均60.8歳)となり、平均寿命よりも20年以上短いという結果になったとのことだ。

目の健康寿命

同社は「目の健康寿命」を「自分の目が健康であると自覚している期間の平均」と定義。2023年の「目の健康寿命」は、2022年の同社調査における63.5歳という結果から、2.7歳短い結果となった。

また、「目の健康状態がよくないと自覚している」割合が、昨年と比較すると特に10代で増加の傾向がみられたとのことだ。

さらに、目の症状があったにも関わらずこの1年間何もしていないと回答した10代の主な理由としては、「眼科検査を受けるのが面倒である」「現在の目の症状が深刻だと思わない」「視力が変わっていない」などがあげられたという。

加えて10代の一部では、「目の健康は身体の他の部分に影響を与えると思う」という認識の低下傾向がみられ、「目の健康に関する情報・知識をもっと知りたい」という回答も同調査では全世代で最も低い結果に。

また、視力矯正を必要とするコンタクトレンズ使用者の「目の健康寿命」は平均が57.7歳となり、「目の健康寿命」が昨年の調査結果と比較すると短くなっていたとのことだ。

コンタクトレンズ使用者の眼科などの医療機関における定期検診や受診率は64%という結果だが、「眼科検査を受けるのが面倒」「時間がない」ことなどを理由に、昨年と比較すると6ポイント下がっている。

コンタクトレンズ使用者が目の健康に関する情報をどこで見聞きしているかとの問いに対しては、「テレビ/ニュース」の割合が比較的高いものの、2022年と比べると2023年に特に増加傾向がみられたのが「SNS」「オンライン動画」であり、情報入手手段の多様化が明確となった。

同社は、疾患の早期発見・早期治療や自覚症状が出た際に目の健康状態を客観的に知るためにも、眼科における定期受診を推進している。

<参考>
ジョンソン・エンド・ジョンソン ビジョンケアカンパニー『「目の健康意識」についての独自調査

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